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仮設住宅まで浸水した能登の豪雨災害…万博やミサイルに金を使うより抜本的な災害対策を【ラサール石井 東憤西笑】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月26日 9時26分

仮設住宅まで浸水した能登の豪雨災害…万博やミサイルに金を使うより抜本的な災害対策を【ラサール石井 東憤西笑】

豪雨で冠水し泥に覆われた石川県輪島市の中心部(C)共同通信社

【ラサール石井 東憤西笑】#223

 たまには怒りではない記事を書きたくて日曜日に日本テレビ系で新番組「芸人○○-1グランプリ」を見た。毎回テーマを決めて芸人のランキングを発表していく。第1回のテーマは「営業」。

 テレビには出ないが年間多くの営業で稼ぐ芸人たち。司会の今田のうまい回しで今回はサバンナ八木が驚異的な面白さ。相方高橋とではなく1人で営業をこなす八木の「営業の心得」が抱腹絶倒だった。本音トークが最高。八木くんを見直した。詳しく書きたいが今週もさまざまな腹の立つことが次々起こり、やむなく断念。ぜひアーカイブ等でご確認いただきたい。

 さて、能登が大変なことになっている。元日の地震から復興の遅れが指摘されている輪島や珠洲に豪雨災害だ。すでに死者や行方不明者も出て、仮設住宅まで浸水した。やっと商売再開までこぎつけた店が土砂でめちゃくちゃになり、「政府に言いたいことは」と聞かれ「助けて下さい」と呆然と答える店主の声が悲痛だった。

 そもそも元日に地震が来た時から政府の対応は消極的だった。馳知事は地元におらず、岸田首相は新年会をハシゴした。誰よりも早く現地入りした山本太郎氏は逆に批判され、維新の音喜多氏らが「ボランティアは行くな」と大キャンペーン。

 政府は災害対策の補正予算は組まず予備費で対応。財務省は人口が減少する地域の復興のコスパを言い出し、地方を切り捨てるような発言。

 それでも山本太郎氏は国会で能登の支援を訴え続けた。4月には外遊する岸田首相に「アメリカに行かず能登に行け」と詰め寄った。

 そのためのエクスキューズなのか、今回は外遊前に能登を訪れ、「頑張りましょう」と書いた後、すでに雨が降り始め豪雨になるのが予測されているにもかかわらず、夫人同伴で今更行って何をするんだという「卒業旅行」に出かけてしまった。自国の水害で広島サミットから急きょ帰国し、浸水した町を膝まで水に漬かりながら励ましたイタリアのメローニ首相とは大違いだ。岸田氏は今からでもすぐ帰国すべきではないか。

 日本に毎年必ず豪雨被害が起こるようになって何年経つか。だが国は万博やミサイルばかりに金を使い抜本的な被害対策をしない。

 総裁選で高市早苗氏は「国を守り抜く」と豪語したが、国会で山本太郎氏は「災害から国民を守ることも国防だ」と叫んだ。どちらが総理大臣にふさわしいだろうか。

 もちろんそのさなか、代表選で相撲の四股やカラオケの特技を披露し合っていた立憲民主党は論外だ。

(ラサール石井/タレント)

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