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松山英樹よ、富士山をバックに豪快ショットを見せてくれ…衰退する国内男子ゴルフ界のため、ぜひ(宮崎紘一)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月27日 9時26分

松山英樹よ、富士山をバックに豪快ショットを見せてくれ…衰退する国内男子ゴルフ界のため、ぜひ(宮崎紘一)

2011年VISA太平洋マスターズで史上3人目のアマチュア優勝を成し遂げた松山英樹(C)共同通信社

【世界ゴルフ新潮流】

 大リーグ・ドジャースの大谷翔平が日本時間の20日、前人未到の「50-50」を達成し日本中を沸かせた。この大谷に匹敵するといえば大袈裟かもしれないが、松山英樹の活躍も目を見張るものがある。

 松山は2021年にアジア人初のマスターズ優勝で、日本ゴルフ界の悲願を成し遂げたが、今年も2月に「ジェネシス招待」(カリフォルニア州・リビエラCC)で、アジア人最多の米ツアー通算9勝目を挙げ、8月にはパリ五輪で銅メダルを獲得。その余勢を駆って直後のプレーオフシリーズ第1戦「フェデックス・セントジュード選手権」では、最終日に逆転されながら、上がり17、18番で奇跡に近い連続バーディーで再逆転しての優勝。通算10勝目の金字塔を打ち立てた(年間王者はツアー選手権優勝のS・シェフラーで2500万ドル=約36億円のボーナス獲得)。

 今季の獲得賞金もケタ外れで、何と日本円にして約16億円。賞金ランクでも前述のシェフラー、今季全米プロ、全英オープン2勝のX・シャウフェレに次ぐ3位。名実ともに世界のビッグスリーとなった。

 松山は、パリ五輪銅メダルでJGA(日本ゴルフ協会)オリンピック競技対策本部が制定した報奨金600万円全額を、JGAが今年から立ち上げた新人育成の選手強化事業に寄付している。今や未来を目指すジュニアゴルファーや、多くのゴルフファンにとっての英雄でもある。

 その雄姿は10月24日から日本で行われる米ツアーの「ZOZO選手権」(千葉・アコーディア・ゴルフ習志野CC)で観戦できるが、ファンは国内ツアーでのプレーも見たいはずだ。

 松山は腰痛を悪化させ、プレーオフシリーズ第2戦「BMW選手権」2日目のスタート前に棄権した。最終戦も腰や首、背中に痛みが出ないことを祈りながらのプレーだったに違いない。

 今後は、米国選抜と世界選抜が戦う2年に1度の対抗戦、プレジデンツカップ(26日開幕・カナダ)に出場し、1カ月後のZOZOで今季を終えるとみられている。

 だが、11月7日開幕の「三井住友VISA太平洋マスターズ」は松山がアマチュア時代の11年に優勝し、米ツアー挑戦の足がかりとなった大会だ。会場の太平洋クラブ御殿場コースは18年に全面改修が行われた際、松山が初めて監修に携わった思い入れがあるコースだ。凱旋出場の舞台としては文句なしだろう。

 体調が100%でないことは承知しているが、人気低迷で衰退している国内男子ゴルフ界のため、ぜひ一考してほしい。

(宮崎紘一/ゴルフジャーナリスト)

  ◇  ◇  ◇ 

 国内男子ツアーの人気低迷ぶりは悲惨の一言に尽きる。日程は虫食い状態で録画放送がはびこり、コースは低レベル。なぜこんな事態に陥ったのか。いったい誰が「元凶」なのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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