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ドジャース地区連覇なら大谷は「強制休養」の可能性…個人記録より“チーム世界一”が最優先

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月27日 6時42分

ドジャース地区連覇なら大谷は「強制休養」の可能性…個人記録より“チーム世界一”が最優先

大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports

 大谷翔平(30)のドジャースが日本時間26日、ナ・リーグ西地区のライバルであるパドレスに競り勝って、3年連続地区優勝に王手をかけた。

 負ければパ軍に1ゲーム差と崖っぷちに追い込まれる中、大谷が2本の適時打を放ち、3打数2安打2打点。一発は出なかったものの、今季56個目の盗塁を決めてイチローの持つ日本人選手シーズン最多盗塁記録に並んだ。きょう27日のパドレス戦に勝てば、ド軍の地区3連覇が決まる。

 レギュラーシーズンはいよいよ1カード(28日からのロッキーズ3連戦)を残すのみとなる。メジャー史上初の「50ー50」(本塁打、盗塁)を達成した大谷は「53ー56」からの更なる上積みが期待され、「60ー60」に到達すると予想する米メディアもあるほど。しかも、最終カードのロッキーズの本拠地「クアーズ・フィールド」はマイルハイ(標高1600m)といわれ、本塁打が出やすい上に、投手陣はメジャーワーストの211被弾と崩壊状態だけに、本塁打量産のお膳立てが整っているからだ。

 米メディアやファンの期待は高まるばかりだが、チームの地区優勝が決まれば、「シャットダウン」の可能性はある。

 今季は昨年9月に右肘靭帯修復手術を受けたため、DH限定で起用されているとはいえ、休養はわずか2試合のみで、チーム最多の155試合に出場。707打席はレッドソックスのジャレン・デュラン外野手(28)の719に次いでメジャー2位だが、ナ・リーグではレッズのエリー・デラクルーズ内野手(22)の679を抑えてダントツ。同じDH限定で、本塁打争いのライバルであるブレーブス・オズナでさえ、667打席に留まっていることから、大谷がいかに打席に入っているかがわかる。

 地区優勝決定後は、ポストシーズンに備えて主力を休ませるのがドジャースの常套手段。昨季は9月16日に地区優勝を決めると、ベッツ、フリーマン、スミス、マルチネス(現メッツ)らを交代で休ませている。

 本塁打、打点(125)の二冠が濃厚な大谷。20年以来4年ぶりの世界一に向けて、個人記録よりも、チームの世界一が優先されそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大谷だが、ポストシーズンへの懸念点がある。この問題にイチローやカブレラ、ジャッジなどレジェンドたちも苦しめられたという。いったいどういうことか。大谷の「敵」とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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