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吉村知事の肝いり「空飛ぶクルマ」商用運航“完全消滅”…大阪万博いよいよ見どころなし

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月27日 9時26分

吉村知事の肝いり「空飛ぶクルマ」商用運航“完全消滅”…大阪万博いよいよ見どころなし

当初の触れ込みは「自転車乗るみたいに、空飛ぶクルマに乗ってぐるぐる回る」…(試乗する大阪の吉村洋文府知事=2022年)/(C)共同通信社

 全然、アカンやん──。来年開催する大阪・関西万博で運航が予定されている「空飛ぶクルマ」について、運航事業者の4陣営すべてが商用運航を断念したことが判明。25日は万博開催までちょうど200日の節目だったが、残念な知らせが舞い込んできた格好だ。

■客、乗れへん

「空飛ぶクルマ」の事業者4陣営はANAホールディングス(HD)などのグループ、日本航空、丸紅、スカイドライブ(愛知県豊田市)。万博の来場客を乗せて会場内外をつなぐ日本初の商用運航は目玉イベントのひとつのはず。ところが、すでに断念した丸紅とスカイドライブに続き、ANAHDグループと日航の2陣営も見送ることが新たに判明した。

 機体の安全性審査に時間がかかることが主な理由。4陣営とも客を乗せないデモ飛行に切り替える方針だ。

 見た目がほぼヘリコプターの「空飛ぶクルマ」が飛ぶ姿だけ見せても総スカンだろう。それもこれも万博協会の副会長を務める大阪府の吉村知事が期待のハードルを上げ続けてきたせいだ。

 昨年8月のイベントで「普通の人が自転車に乗るみたいに、空飛ぶクルマに乗ってぐるぐる回っているのを、万博でやります」とブチ上げたかと思えば、今年3月には自身のXで〈万博時には人を乗せて商用運行の実現を。できないとメディアは言うが、未来の道筋を作っていく。必ず実現させる〉と豪語。空の移動の“革命家”として、コトあるごとに「空飛ぶクルマ」の商用運航をあおりまくってきた。

 それが一転、25日の定例会見ではトーンダウン。商用運航を熱心に発信してきたことを問われ、「まだ正式に(断念の)報告は受けていません」「現在、最終調整中だと聞いています」などと言い逃れ。「チャレンジを続けていくことが重要」と引っ込みがつかなくなっている様子だった。

 目玉のひとつが消滅し、いよいよ万博には見どころがない。1970年の大阪博に続いて展示予定の「月の石」、20年以上前に南極で見つかった「火星の石」、動かない実物大ガンダム、巨大レーンの回転ずし、力士約200人が集まる大相撲、万博史上初のサウナ……。必死さはヒシヒシ伝わってくるが、どれもこれもインバウンドのウケ狙い。発想が貧困すぎる。

 まあ、人気歌手Adoのオープニングスペシャルライブくらいは見てもいいかも。

  ◇  ◇  ◇

 大阪万博の目玉に急浮上した、火星由来の隕石「火星の石」。実は、万博を待たずとも見物可能なのだとか。●関連記事【もっと読む】『大阪万博の目玉に「火星の石」急浮上? 期待寄せる吉村知事、でも開幕前から見られるで』で詳報している。

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