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9月末に向け「腕力相場」が出現か? ロスチャイルドに学ぶ投資術(中西文行)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月27日 6時42分

9月末に向け「腕力相場」が出現か? ロスチャイルドに学ぶ投資術(中西文行)

9月末にかけ上昇か(C)日刊ゲンダイ

【経済ニュースの核心】

 100歳以上の超高齢者数が今月15日時点で9万5119人となった。54年連続で最多を更新。長生きすれば公的年金の受給期間も長くなり、お得である。

 私の友人、A君65歳、B君66歳を見ると、A君は現役サラリーマンだったが、今月に突然、がんで他界した。6月に東京・大手町で飲んだときは、今年から受け取る公的年金の使い道などを語り合ったが、年金を受け取ることはない。B君は60歳で定年退職後、前倒しして年金を受け取り、趣味に興じ自由を謳歌している。

 老後に備え、新NISAで株式投資を始めた人も多いようだ。ただ、ある意味、株式投資は「ゼロサム」であり、誰かが高値(天井)で売り抜けて利益を確保すれば、誰かがその高値を掴み、いずれ損失を被ることになる。この「高値で売る」で成功する秘訣は「先んじて情報を得る」ことに尽きる。

 イミダスには次のように書かれている。

 情報を巧みに利用し、巨利を得る。金融の歴史の上で、これを最初にやったとされるのが、イギリスの銀行家ネイサン・ロスチャイルド。1815年6月20日、イギリスはナポレオンとの「ワーテルローの戦い」の渦中にあった。イギリスが敗れれば、イギリス国債は暴落、反対に勝利を収めれば暴騰する。勝敗は18日についていたが、その情報はまだ本国にもたらされていない。ロスチャイルドは、早馬や船などを独自に仕立て、いち早く「イギリス勝利!」の情報を入手。

 ただ、ロスチャイルドは国債を猛然と売り始めた。ほかの投資家たちは「イギリスは負けた。ロスチャイルドは知っているのだ!」と思い込み、国債を売り始め、価格は暴落。この様子を見ていたロスチャイルドは、たたき売られ底値になった瞬間、一気に国債を買い占めた。それは「イギリス勝利!」の報がもたらされる直前のことで、ロスチャイルドは、投資資金を2500倍にしたのだ。

■「経団連・GPIF アセットオーナーラウンドテーブル」創設へ

 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は今月17日、日本経済団体連合会(経団連)と「経団連・GPIF アセットオーナーラウンドテーブル」を創設することで合意した。GPIFは、いち早く情報を得たいのだろうか。

 さて9月は、証券会社、銀行など金融機関の中間決算月である。9月末を睨み、悪材料無視の「腕力相場」で少しでも株価を上げたいだろう。GPIFなども決算処理を控え、株価は高いほうが好ましい。今年3月末の日経平均株価は4万369円だったが、足元は4万円割れである。

(中西文行/「ロータス投資研究所」代表)

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