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大谷「 日本開幕回避」ならリアル二刀流復帰にむしろプラス…左肩手術からの回復は《見通し立たず》

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月23日 9時26分

大谷「 日本開幕回避」ならリアル二刀流復帰にむしろプラス…左肩手術からの回復は《見通し立たず》

大谷翔平(C)共同通信社

「チームとして特別な年に個人としても評価をしていただけた。来年以降も頑張りたいという気持ちにさせてくれました」。

 日本時間22日、2年連続3度目の満票でMVPに選出されたドジャース・大谷翔平(30)が満足そうに話した。

「MLBネットワーク」の番組内での受賞発表後、報道陣の電話取材に応じ、メジャー史上初の「50ー50」(50本塁打、50盗塁)、悲願の世界一を成し遂げただけに「今年1年で言えば、満点に近い結果だった」と振り返った。

 今月6日には、ヤンキースとのワールドシリーズ(WS)第2戦で盗塁を試みた際に損傷した左肩関節唇を修復する手術を受けた。術後は真美子夫人と世界一を祝うことなく静養に努めていたそうで、MVP発表当日にリハビリを開始。左肩の可動域を広げたり、体幹や下半身を強化するメニューをこなしたという。

 大谷は「スタートから投げる、打つというのを目標に動いています」と断言。来年3月のカブスとの日本開幕シリーズでの投打のリアル二刀流に意欲を見せたが、「見通しよりも少し(患部の)状態があまり良くなかったので、時間がどの程度かかるかというのはわからない」と、昨年8月以来の投手復帰に不安を口にした。

 マーク・プライアー投手コーチは20日、ポッドキャスト番組「ドジャーステリトリー」に出演した際、「投手復帰は遅れるかもしれない」と明かしているが、むしろ大谷にとっては好都合だ。

 大谷は今季、渡米7年目にして初めてポストシーズン、WSでプレー。DHに専念したとはいえ、昨季までと比べてシーズンオフに入るのが1か月近く遅れた。23年開幕前にはWBC出場、今年3月の韓国開幕シリーズに続いて来季も日本開幕戦が控えているだけに、3年連続で早めの調整を強いられるのだ。

 ただでさえ、大谷が昨年9月に受けた右靭帯修復手術は復帰後に制球難に苦しむケースが少なくない。移植や補強した靭帯がなじまず、患部に違和感が生じるからだ。

 20年に右肘のトミー・ジョン手術を受けたアストロズのエース右腕バーランダー(41)は22年、開幕からの復帰を遅らせて入念に調整。28試合の登板でア・リーグ最多の18勝(4敗)をマークして3度目のサイ・ヤング賞とカムバック賞に選ばれた。

 大谷は来季、リアル二刀流をこなすのであれば、投手復帰は遅らせた方が得策だ。

  ◇  ◇  ◇

 いまや本場米国でメジャーリーグの顔となった大谷だが、2028年ロス五輪に本人は乗り気でも「出場できない可能性」が濃厚だという。いったいなぜか。どうして大谷は大舞台に立てないのか。その「3つの理由」とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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