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阪神・近本光司「年俸3.7億円」単年契約、来季国内FA権取得も…他球団が冷ややかな目を向ける理由

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月11日 11時22分

阪神・近本光司「年俸3.7億円」単年契約、来季国内FA権取得も…他球団が冷ややかな目を向ける理由

近本光司(C)共同通信社

「その手」には乗らなかった。

 阪神の近本光司(30)が昨10日に契約更改を行い、5000万円アップの年俸3億7000万円でサインした。今季も虎の切り込み隊長として打率.285、6本塁打、45打点。3年連続となる通算5度目の盗塁王に輝き、今や阪神にとってはなくてはならない1番打者。球団は複数年契約を提示したものの、近本はあえて単年契約を選んだ。

 順調ならば近本は来季中に国内FA権を取得する。阪神に限らず近年は、FA権を取得する前年に球団が流出防止のために複数年契約を提示するのが主流。それに乗る選手もいるが、FA権の行使を考えている場合は近本のようにあえて単年契約を選ぶケースも少なくない。

 いずれにせよ、来季は近本の争奪戦が予想されるーーと思いきや、懐疑的な球団もある。

 あるパ球団の編成担当は「年俸3億7000万円は阪神の現役選手中トップの高給取り。獲得のハードルは相当高いですが」と、こう続ける。

「そもそも近本が阪神を出るとは思えない。今オフにFA宣言した大山は、『関東出身で、関西の気風や関西メディアを苦手としていた』という前提があるからこそ巨人と争奪戦になった。そこにいくと近本は生まれも育ちも兵庫県の関西人で、地元メディアとの関係も良好です。若手が台頭し、近本のポジションを脅かしているということもない。つまり、阪神を出ていく理由がないのです。そんな近本に他球団がいくら提示しようと、結局、阪神から好条件を引き出すためのダシにされるだけではないか」

 過去、阪神から他球団にFA移籍した選手は10人いるものの、メジャー挑戦を除けば主力の移籍は皆無。阪神側が移籍を覚悟していた大山までも残留した。

 FA宣言しても獲得に乗り出す球団は限られそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 ところで、阪神に残留した大山だが、5年20億円という超破格厚遇が招く「不幸な事態」とはいったいどのようなものか。阪神でコーチ歴のあるOBや名球会会員が口を揃えて指摘した「壮絶な重圧」とは何か。

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