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大谷翔平5年以内に「サイ・ヤング賞&最多勝」の青写真 3度目の右肘手術なら二刀流断念を示唆

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月13日 11時22分

大谷翔平5年以内に「サイ・ヤング賞&最多勝」の青写真 3度目の右肘手術なら二刀流断念を示唆

大谷翔平(C)ロイター/USA Today Sports

 ドジャース・大谷翔平(30)が、MVPを受賞した11月22日(日本時間)以来、久々に公に姿を見せた。

 10日、複数のメディアによる合同インタビューに対応。前人未到の「50-50」(54本塁打-59盗塁)、リーグをまたいで2年連続3度目のMVP受賞、本塁打王に、初の世界一と最高の結果で終えたが、「自分の進む可能性がどんどん広がってきて、進めば進むほどに足りない、足りないという野心が増えていった感覚。どれだけ多く技術やフィジカルを高めていけるか、趣味みたいな部分」と、飽くなき向上心を口にした。

 本塁打王(23、24年)、シルバースラッガー賞(21、23、24年)、ハンク・アーロン賞(23、24年)など、数々の打撃タイトルや表彰を手にしている大谷が次に視野に入れているのは当然、投手のタイトルだろう。

 来季は3月のカブスとの日本開幕シリーズは今季同様、DHでの出場が濃厚ながら、2季ぶりに投打のリアル二刀流で復帰する見込みだ。

 18年に渡米してから、右肘に2度、メスを入れている大谷は二刀流継続について「現実的に3回目の手術を受けるのが5年以上(29年以降)は延びてほしいと思っている。35歳過ぎて3回目の手術をして、復帰に1年をかけるのは正しい選択なのか」と明かすなど、次に右肘にメスを入れた時に投手を断念する可能性を示唆した。

 二刀流の大谷は、一般的な先発投手とは異なり、登板試合数、イニング数が限られる。リアル二刀流で起用された21年以降、規定投球回(162)に達したのは15勝(9敗)をマークした22年のみ。当然、サイ・ヤング賞の投票権を持つ記者の評価は低くなり、この年はア・リーグ3位の219奪三振をマークしながら得票数は4位に終わった。

 二刀流をこなしながら、投手のタイトル獲得を狙うのは難しいものの、大谷は「臨機応変に対応できたらいい」と前向きに話している。

 ドジャースはベッツ、フリーマンと大谷以外にもMVP受賞経験者を擁し、打線は強力。孤軍奮闘を強いられたエンゼルス時代とは異なり、大谷に頼らなくても得点力は十分だ。来季以降、投手として結果が見込めるようであれば、シーズン途中に打席数を減らして登板間隔を短縮するなど、「臨機応変に対応」するのは決して不可能ではないのだ。

 果たして、自ら設定した「35歳」までに投手としての最高の栄誉を手にできるか。

  ◇  ◇  ◇

 ところで、いまや本場米国でメジャーリーグの顔となった大谷だが、2028年ロス五輪に本人は乗り気でも「出場できない可能性」が濃厚だという。いったいなぜか。どうして大谷は大舞台に立てないのか。その「3つの理由」とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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