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毛髪再生医療「S-DSC」で薄毛の悩みを解消 男性の20.6%に改善が! 2024年7月から実用化スタート

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月13日 9時26分

 なお、培養した細胞の使用期限は1年だ。

 新山氏らが昨年発表した臨床研究(男性17人、女性19人=20~59歳)によれば、写真判定の結果、男性の20.6%、女性の38.9%に改善が見られたという。

「女性に効果が高かった理由は、はっきりと分かっていません。ただ、前頭部や頭頂部の薄毛が明確な男性に比べて女性は全体的に髪のボリュームがダウンする特徴があり、残存する髪の毛の多さから、毛が太く成長した際に外見の変化を感じやすいのではないかと推測しています。その点からも、薄毛の進行がそこまで深刻でない50歳前後までの方が治療の適応目安とも言えるでしょう」

 7月の開始以来、大橋病院ではこれまでに7人が治療を受けているという。

 ただし、B型・C型肝炎ウイルス、成人T細胞白血病ウイルス、ヒト免疫不全ウイルスの感染者や、妊娠中または授乳中、局所麻酔で過去に過敏症を起こした経験がある場合には治療は受けられない。

 S-DSC毛髪再生医療は自由診療だ。注入範囲や回数によって差はあるが、現在、大橋病院では約150万~330万円で行われている。

 既存の治療に比べて費用はかなり高額だが、既存の治療が受けられない、効果がなかった人にとっては光明が差す治療法といえる。

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