トランプ弾劾秒読み開始 中間選挙で身内議員造反の予想も

日刊ゲンダイDIGITAL / 2017年5月20日 9時26分

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弾劾・罷免が現実味を帯びてきた(C)AP

 トランプ大統領の弾劾への秒読みがスタートした。米司法省は17日、ロバート・モラー元FBI長官を、トランプ政権の“ロシア疑惑”を捜査する特別検察官に任命。捜査の対象として任命書には「(大統領選挙中の)ロシア政府とトランプ陣営の個人の連携や協力」とある。これだけなら辞任したフリン前大統領補佐官らトランプ側近が捜査の対象だが、任命書には「捜査から直接派生した、また派生する可能性のあるあらゆる事柄」と追記されており、捜査対象は事実上、無制限だ。

 そこで注目されているのが、トランプが今年2月にコミーFBI長官(当時)にフリン前補佐官に対する捜査を打ち切るよう要請。これを拒否したコミー長官をトランプが解任したという疑惑だ。モラー特別検察官の捜査で事実だと立証されれば、大統領弾劾の対象となる重罪の司法妨害罪にあたる。

 コミー氏がかつて司法副長官としてブッシュ(子)政権と対立した時、コミー氏を擁護したのがFBI長官だったモラー氏だ。コミー氏はトランプが圧力をかけてきた際のやりとりをメモにしており、モラー特別検察官に全面協力するのは間違いない。

 大統領の弾劾手続きには下院の過半数の賛成が必要で、罷免には上院の出席議員の3分の2の同意が必要。上下両院ともトランプ与党の共和党が多数を占めているが、来年11月には上下両院議員や州知事などを選ぶ中間選挙が行われる。中間選挙前にモラー特別検察官がトランプを司法妨害容疑で訴追したら、共和党から多数の造反議員が出て、弾劾が成立することも予想される。トランプの弾劾・罷免がガ然、現実味を帯びているのだ。

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