「金属打ち」露呈も…広陵・中村がU18で評価を上げたワケ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2017年9月14日 9時26分

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「U18野球W杯」で25打数3安打(.120)、打点、本塁打ともにゼロに終わったのが中村奨成(広陵)だ。甲子園で6本塁打、大会記録を塗り替えてチームを準優勝に導いた打撃が嘘のように、バットは湿りっ放しだった。

 中村の不振については、テレビのスポーツ番組で野村克也氏が「典型的な金属バットのバッティング」と指摘。ある在京球団スカウトも「スイングスピードは速いが、上半身の力に頼った金属バットの打ち方だから、このままプロに行っては苦労します。こういう選手は、プロ入り後にどれだけ木のバットに対応できるかが大事。打撃コーチの腕にもかかってくる」と話していた。

 うなぎのぼりだった中村の評価は、U18の結果で急降下するのか。別のスカウトが言う。

「中村くんの場合、木製バットに慣れてくれば打てるようになるだけのセンスとパワーがある。対応には1~2年かかるかもしれないが、ただのバッターならまだしも、彼は捕手で、守りの面でも魅力的。強い肩を持っているので、今回の結果で評価が下がるということはない。ドラフト1位候補であることに変わりはない」

 中村は先月23日の決勝まで甲子園で戦い、地元の広島に戻ったのは翌24日。自宅に1泊しただけで、翌日の夕方にはU18に合流した。週末の練習試合には首脳陣の反対を押し切って3試合とも出場。本番でもスタメンを外れたのは3戦目のキューバ戦だけで、DH起用や途中交代はあったものの、決勝戦までほぼぶっ通しでグラウンドに立ち続けた。

「ただでさえ捕手は負担が大きいうえ、甲子園から休む間もなく合宿に合流し、カナダへの長時間移動に時差もあった。そんな中、出場しなかったのは1試合だけ。打てないながら6四球を選び、チーム最多の4盗塁を決めた。甲子園のプレーぶりから、気持ちの強さは把握していましたが、体の強さもハンパじゃないことが分かったのは収穫でしたね」(パ・リーグのスカウト)

 プロ側の評価は落ちるどころか、むしろ上がったようなのだ。

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