千秋楽秒殺を朝青龍が揶揄…豪栄道V目前で急失速の原因

日刊ゲンダイDIGITAL / 2017年9月25日 12時0分

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追い詰められて自滅(C)日刊ゲンダイ

「大関」が1日に2回も“瞬殺”されるとは情けない。

 24日に迎えた大相撲9月場所千秋楽。結びの一番は3敗の大関豪栄道(31)と4敗の横綱日馬富士(33)。大関が勝てば優勝、横綱が勝てば決定戦という一番は、日馬富士の気迫が勝った。立ち合いで右の前みつを取ると、一気に寄り切った。

 こうなってしまうと、豪栄道に勝ち目はない。決定戦の土俵に上がった後も不安げな表情を隠せず、眉は八の字。闘志みなぎる日馬富士にのまれていた。再び立ち合いで圧倒されると、苦し紛れのはたき。当然、日馬富士に通用するわけがなく、そのまま電車道を決められた。

 テレビ解説の北の富士(元横綱)が、「豪栄道はしばらく立ち直れないかもしれない」と言ったのも無理はない。今場所は3横綱2大関が欠場し、1人横綱の日馬富士は序盤に3連敗。豪栄道に「勝ってください」という状況の中、実際に11日目まで1敗をキープし、優勝戦線のトップを走っていた。それが平幕相手にまさかの2連敗で、最後は日馬富士に屈した。

 この日は元横綱朝青龍もツイッターで、「ほらーやっぱり引き ダメ!!朝様わかるよ笑笑」と、決定戦の逃げ腰を揶揄。豪栄道は追い詰められると引き技で自滅することは、「朝様」でなくとも相撲ファンなら誰もが知るところ。優勝が見えてきた終盤、平幕に星を落としたのも引き技が敗因だ。

 豪栄道は支度部屋で「相手が上だったということ」と話したが、最弱大関が何をか言わんや、である。

 その点、9回目の優勝を果たした日馬富士は、極めてメンタルが強い。優勝インタビューでは「今日の一番に命をかけて、全身全霊で相撲を取った」と話したのも、決して誇張ではない。日馬富士は両ヒジ、両ヒザ、両足首に加え、左右の腰にも慢性的な痛みを抱えているが、それでも土俵上では顔色一つ変えない。4横綱の中では唯一の4場所連続皆勤。今場所は11勝4敗と低レベルの優勝ながら、1人横綱としての責任を果たした。

「いつか、これがあったから良かったと言えるようにしたい」

 と、国技館を後にした豪栄道。少なくとも、今場所の体たらくは語り草になること間違いなしだ。

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