CS先発はセオリー通りも…梨田楽天“初戦捨て試合”の奇襲あるか

日刊ゲンダイDIGITAL / 2017年10月13日 12時1分

写真

奇策か正攻法か(C)日刊ゲンダイ

「1戦目は則本。2戦目は岸でいく」

 楽天の梨田監督(64)がこう言ってCSファーストステージの先発を明らかにしたのが、シーズン全日程を終えた10日の試合後。これに安堵したのがCSで対戦する2位西武ではないか。

 この両球団、数字だけを見れば西武が有利だ。今季の対戦成績は西武の16勝8敗1分け。CSを行う本拠地(メットライフドーム)に限れば、9勝3敗と圧倒している。西武は対楽天戦のチーム打率が・271、同防御率は3・07。一方の楽天は西武に対し、それぞれ・235、4・64と打てない、守れないの二重苦である。

 しかも、初戦に投げる西武のエース菊池(26)は今季、楽天に8戦全勝2完封、防御率0・82とキラーぶりを発揮している。とても楽天に勝ち目はなさそうだが、だからこそ西武は敵の捨て身の作戦を警戒していた。

 CSファーストステージは3試合制。楽天が相性の悪い菊池の投げる初戦を捨て試合にし、則本・岸の2枚看板を2、3戦目に先発させる大バクチを打ってくるのではないか、というわけだ。

■過去の短期決戦では“奇襲”も

 西武の橋上ヘッドコーチは梨田監督の先発発表前、こう話していた。

「十分ありうる。CSファーストステージで負けるのも、ファイナルステージで負けるのも同じだと考えれば、十分アリな作戦だと思う。ウチは菊池を除けば、絶対的な投手が不足している。しかも、則本、岸は完投能力が高く、ハマれば非常に怖い投手。もちろん、初戦を捨てる以上、リスクは高いが……」

 それがセオリー通り、正面からがっぷり四つに組んでくれたから、西武としては願ったりかなったりだ。

 過去の短期決戦では、対戦相手をあっと驚かせる奇襲もあった。日本ハムの大沢監督は82年のプレーオフ初戦、右手小指を骨折していた工藤幹夫を先発させ、好投を生んだ。95年の日本シリーズではヤクルトの野村監督が、右肩を痛めて戦線離脱していたブロスを初戦の先発に使って、まず1勝を挙げた。

 梨田監督は今季が2年契約の最終年。来季の契約はCSの結果次第といわれている。冒頭の予告先発は、「あの発言はナシだ」と奇襲を仕掛けることも可能だが、さて、その度胸があるかどうか……。

日刊ゲンダイDIGITAL

トピックスRSS

ランキング