二刀流希望の大谷 渡米してから稼ぐマイナー契約は大正解

日刊ゲンダイDIGITAL / 2017年11月14日 9時26分

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自らを「まだまだ不完全な選手」と分析した/(C)共同通信社

 11日に今オフのメジャー挑戦を表明した大谷翔平(23)について、米メディアの多くは「意外」という受け止め方だった。

 大リーグの新労使協定で、25歳未満の海外選手と契約する際に使える金額が制限された。そのため大谷はマイナー契約しか結べない。25歳まであと2年待てば200億円とも300億円ともいわれる金額が手に入るのに、なぜ、いま移籍するのか――とクビをひねっているのだ。「2年後の挑戦を勧める代理人もいる」とスポーツ専門局ESPN(電子版)が報じれば、CBSスポーツ(電子版)は「彼が最も優先するのはカネではない」と書いた。

 大谷はかつて、メジャー移籍に関して「おカネじゃない」と言った。11日の会見では、発言がより具体的になった。二刀流に関して「もう自分だけのものではない」と話し、「自分は足りない部分の方が多い。もっと磨きたいし、そういう環境に自分を置きたい。そこに適している球団に行きたい」と言った。メジャーでも二刀流にはこだわりたいし、自分を磨ける球団、育成に理解のあるチームに行きたいということだ。

 ケガでシーズンの大半を棒に振った今季はともかく、昨季は3年連続2ケタ勝利で165キロを投げ、打っては22本塁打をマークした。投打とも非凡なものをもっていることは証明したものの、例えば過去5年間の最多投球回数は15年の160回3分の2。投手としてシーズンを通してフル回転した経験すらない。メジャーの中4日のローテーションを守れるかどうかはもちろん未知数だ。それだけに本人は長い目で見てもらいながら、二刀流にこだわりたいのだろう。

■マー君が直面した大型契約のプレッシャー

「だとすれば、なおさらいま、米国のドラフト選手同様、安い金額でメジャー挑戦した方がいいと思う」と、スポーツライターの友成那智氏がこう言った。

「大谷に対して30球団が興味をもち、編成担当者が二刀流をやらせても構わないと言っているのはカネが安いからです。これが200億円、300億円となると、そうはいかない。球団は当然のように結果を求めるし、選手も結果を出しても当たり前だとしかみられません。ダメなら人格まで否定されますからね。最初から大金を手にしてしまうと自分で自分のクビを絞めることになりかねないのです。まして前例のない二刀流は、チーム内外でさまざまな波紋を呼ぶ可能性がある。大谷の起用法が他の選手にも大きく影響しますからね」

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