市川市長選に開票不正疑惑…再投票日が決まらぬ異常事態

日刊ゲンダイDIGITAL / 2017年12月7日 9時26分

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高松市開票不正事件の再来か(提供写真)

 東京のすぐ隣、人口48万人の千葉県市川市が揺れている。先月26日投開票の市長選に候補者5人が出馬し、いずれの候補も法定得票数(有効投票総数の4分の1)に達しなかったため、再選挙となった。その後、選挙日程が決まらない異常事態となっている。

 法定得票数に達せず「再選挙」となった首長選は1979年の富津市長選から数えて6例目。それ以上に注目を集めているのが「票の集計時に不正があったのではないか」という疑惑だ。先月29日、市選管は再選挙を来年1月14日投開票と決めたが、その直後に“待った”がかかった。元市川市議の石崎英幸氏が今回の選挙について異議申し立てを行ったのだ。石崎氏に話を聞いた。

「今回の市長選はいくつも不自然な点があります。例えば村越候補の票の山の中に、高橋候補の1000票の束が混在し、立会人に指摘されて初めて気が付いた点です。また、開票内訳の経過表を見ても怪しいことが分かる。3位だった坂下候補が確定直前に1万725票も積み上げ、序盤からトップだった田中候補の積み上げは128票しかありませんでした。こんな開票は信用できません。市選管は開票過程を市民に丁寧に説明し、次回の選挙から開票所に監視カメラを設置すべきです」

 一般的に各選管はある程度見通しがついた段階で候補者の得票に差をつけて発表する。最初にトップに立った候補者がそのまま当選するケースが多く、その後、順位が大きく入れ替わることは少ない。

 発展途上国じゃあるまいし、選挙の集計で不正とはにわかに信じられないが、日本の選挙は“まさか”が横行している可能性がある。彷彿とさせるのは13年の参院選で発覚した高松市選管の不正だ。開票作業中、二重集計するなどして白票を水増しした疑いで市職員3人が公職選挙法違反で逮捕された。それから、高松市の開票所には監視カメラが設置され、その後の選挙でも開票作業が動画撮影された。

 果たして今回の市長選の開票中に不正やミスはあったのか――。市川市選管の担当者が言う。

「開票中に何があったかをこれから選管内で精査します。ただ不正などはなかったと断言します」

 不正を否定するのは自由だが、2期務めた現職の大久保博市川市長は今月24日に任期満了を迎える。今後、市は市長不在の状態が続く。

 市川市は市民のためにも第三者機関を設置し、大規模な調査に速やかに乗り出すべきだろう。

日刊ゲンダイDIGITAL

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