株主から不満噴出…阪神の“病巣”を野崎元球団社長が直言

日刊ゲンダイDIGITAL / 2018年6月14日 12時3分

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13日の日ハム戦は7─8で競り負け(C)共同通信社

 13日に行われた阪神タイガースの親会社である阪急阪神ホールディングスの株主総会では、株主から阪神に関する多くの不満が噴出した。一部株主から「阪神の質問はやめてくれ」とクレームが出るなど、異様なムードが漂った。

 若手が伸び悩み、貧打に悩むチームを嘆く声が出たのはもちろん、「広島のコーチが移ったヤクルトは交流戦でトップ。フロントはコーチがいかに大事であるかわかっているのか」と指摘した株主は拍手に包まれた。

 年俸3・4億円で獲得した新助っ人ロサリオは不振で二軍落ち。「使い物にならない助っ人ばかり取ってくる。自虐本出したら売れるで」とも言われる始末。2年前の総会でも意見したという株主は、「投手は頑張っている。打てないから成績がよくない。高いお金を出して外国人連れてきても打てない。これが何年も続いている。2年間、何をやってきたんだ」と言及した。

■経営陣の責任

 そして、「2005年から優勝してない。経営陣の責任」と指摘した今年80歳になるという古株のファンは、球団の経営方針と決意を問いただした。阪神電鉄のトップでオーナー代行を務める藤原会長は、「タイガースの今後については真剣に考えていかなければいけない」と応じたが、この質問は阪神の低迷の核心を突いている。

 今のコーチ陣には金本監督が現役時代の03年、05年の優勝メンバーが多い。いわばOBが中心なのだが、これは今に始まったことではない。ここ十数年、OBを重用してきた結果である。

 たとえば星野仙一監督時代の03年に優勝したときは、外部から何人ものコーチをヘッドハントしていた。阪神はリーグ屈指の投手陣を擁しているが、くしくも投手部門の責任者である香田コーチは、阪神でプレー経験がない外様だ。

 フロントにしても、幹部は親会社からの出向者ばかり。スカウトなどの編成部門は選手が引退した後の受け皿になっている。純血主義といえば聞こえはいいが、ソフトバンクや日本ハムなどの強豪チームは外部からドンドン優秀な人材を取り入れている。阪神のこうした内向きな体質が、05年から12年間も優勝できない元凶になっているのではないか。

■03年優勝時の球団社長が看破

「今の経営陣は球団が黒字だからそこまで切迫感がないのかもしれません。優勝から12年も遠ざかっている今、一番困っているのは熱心なファン。彼らに喜んでもらうためにも、経営陣はしんどい思いをしないといけない。そういう姿勢が欠けている。勝てるチームをつくることに焦点を合わせないといけないと思います」

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