初優勝と大関取り濃厚も…御嶽海から抜けない“アマ意識”

日刊ゲンダイDIGITAL / 2018年7月21日 12時1分

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来場所は大関取りか(C)共同通信社

 今場所が「旬」であることは間違いない。

 20日、御嶽海(25)が大関豪栄道を破り、12勝1敗。立ち合いこそ当たり負けしたものの、うまくいなして、背を向けた大関を送り出した。

「体が反応できていた」

 と話した御嶽海は、唯一の1敗力士。全勝はおらず、他は3敗以下とあれば、初優勝は時間の問題だ。「三役で3場所33勝」が昇進基準とされる来場所の大関とりにも弾みがつく。

 持ち味は基本に忠実な押し相撲。取り口にクセがなく、東洋大出身ながら大卒力士にありがちな小手先の技術に頼ることもない。問題があるとすれば稽古に対する意識だろう。稽古嫌いを地で行き、周囲から「必死にやれば、もっと強くなるのに」といわれている。

 当の本人は以前、「Number PLUS」(2017年3月発売)のインタビューで、こう反論していた。

「例えば幕下でガンガン稽古して、3年後に強くなると言われても、その頃にヒザがボロボロで関取になれなかった、では意味がない。今このときの稽古を自分なりにやって、今結果を出さないと。僕は今を生きている。現役寿命を短くするとしても、そこは変えたくない」

 ある親方は「一見、合理的のようだが……」と、こう続ける。

「それはプロの考え方ではない。アマチュアの稽古は、目先のトーナメントで勝つためのもの。プロは強くなるために稽古をする。鍛えれば無駄なケガを防げるし、状態を維持し続けることもできる。体が衰えてきたときの貯金にもなる。それらをひっくるめて『3年先の稽古』なんです。御嶽海の言葉は稽古嫌いの言い訳にしか聞こえないが、もし本気で言っているのであれば、いまだにアマチュア気分が抜けてないということです」

 稽古嫌いで大関以上に昇進した力士は、30歳で廃業、34歳で急逝した若羽黒のみ。御嶽海は後悔しない相撲人生を歩んでほしいものだが……。

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