山根会長の“子飼い”…吉森専務理事が逆ギレ会見でドン擁護

日刊ゲンダイDIGITAL / 2018年8月9日 16時4分

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会見では笑ったり怒鳴ったりの吉森専務理事(C)共同通信社

 8日に辞任を表明した日本ボクシング連盟の山根明会長(78)。アマチュアボクシング界の“ドン”のあっけない退陣劇だったが、問題の収束はまだまだ見えてこない。新たにぶったまげるような証拠が飛び出したが、またトンデモ人物が現れた。

■当事者意識はゼロ

 山根氏の辞任発表後、告発者側である「日本ボクシングを再興する会」も会見を行い、山根氏の不正を裏付ける2本の音声テープを公開。どちらも、2016年に録音されたもので、1本目には同年4月、日本連盟の“女帝”内海祥子常務理事と女性事務職員との電話でのやりとりが、2本目には同年2月の山根氏の発言が記録されていた。

 女帝は会話の中で、「(試合に勝つのは)芦屋じゃないの。そのために会長が審判を集めてんだから。正しく(審判を)やっちゃうといけない」などとホンネをポロリ。衝撃的なのは、いわゆる「奈良判定」を巡るドンの肉声である。

 2本目のテープで山根氏は「接戦した場合、やっぱり奈良やな」「反対に(審判が)つけた場合は、『おまえ、なめとるんか?』てなってくるわけ」などとドーカツまがいの発言を連発。誰が聞いても「はい、アウト!」の決定的証拠だが、この期に及んで、山根氏らをウルトラ擁護した人がいる。連盟の吉森照夫専務理事(73)だ。

■東大卒の弁護士も山根氏の“忠犬”に

 吉森氏は「再興する会」が会見したわずか3時間後、都内で緊急会見。数々の疑惑について釈明し、ドンに勝るとも劣らない特異なキャラクターを見せつけた。

 時折、笑顔を見せながら、女帝の音声について、「彼女は非常にボクシングを愛している。私は辞めてもらいたくないと思っている」とした上で、「(音声は)世間話ですよ。ものすごい批判されるものではない」などと擁護。また、ドンの音声については、「軽率だと思う」と言いながら、辞任後もいまだ山根氏を「会長」と呼び、「子どもみたいなところがあるので、『奈良が勝ってくれるといいな』という願望をウッカリ言っちゃったのではないか」などと、まるで他人事の口ぶりだ。

 加えて、記者から山根氏が全ての肩書を辞するのかと聞かれると、「そこまで確認していない」「会長としての権限がなくなった」などと繰り返した揚げ句、山根氏本人への確認を求める記者に「しつこいですよ!」と逆ギレ。会見の終わりで再度確認を求められると、今度は「ハッハッハッ」と笑って、「会長は憔悴して、なかなか電話取ってくれない」などと言い訳して会見場を去っていった。

 笑ったり怒鳴ったり、ジェットコースターのように感情を爆発させた吉森氏は東大法学部卒のエリート弁護士。ボクシング経験者で、現在も東大ボクシング部の総監督を務めている。

 気になるのは、なぜドンをかばい続けているのかだ。

「吉森さんは山根さんから人前で『使えない弁護士』だと罵倒されたこともあったらしい。それでも、何か弱みでも握られているのか、山根さんには忠犬のように振る舞っている。何年も前のことですが、ある国際女優さんから連盟に抗議書が届いた。そこにはセクハラに関するような内容が書かれていたらしい。当時、抗議書が公にならないようにモミ消したのが山根さんです。以来、吉森さんはなぜか、絶対服従の姿勢を崩そうとしません」(日本ボクシング連盟関係者)

 吉森氏にかばう理由を確認するためケータイを鳴らしたが、応答はなかった。

 疑惑の“ドン”がいなくなっても、日本連盟の闇は晴れない。

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