巨人「上原監督」は実現するか? “生え抜きエース”の条件をクリア

日刊ゲンダイDIGITAL / 2019年5月21日 17時3分

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会見の冒頭に涙を流す上原(C)日刊ゲンダイ

 巨人の上原浩治(44)が昨20日、都内のホテルで現役引退会見を開いた。

 異例のシーズン途中での現役引退を決断した上原は冒頭、「本日をもちまして21年間の現役生活を終えたいと思います」と言うと言葉に詰まり、涙を流した。今季は一軍登板なし。二軍では9試合に登板し、防御率4・00だった。「今年で辞めるのは最初から決めていた。(春季キャンプからの)3カ月が僕の中で勝負と思っていた。3月、4月と練習する中で一度も一軍に上がることなく、二軍でも抑えていないという葛藤もあった。投げられる状態だけど二軍戦で通用していなかった」と理由を説明した。

 メジャーリーガーを経て昨年、10年ぶりに巨人に復帰。「巨人に戻ってくることは正直、考えていなかった。そういう状況で取ってくれた鹿取さん(当時GM)、由伸(当時監督で同い年)には感謝しているし、こういう場(会見)を設けてくれた球団には感謝しています」と頭を下げた。今後については「正直、まだ何も考えてない。明日からどうしようかなという感じ」と笑った。

 1999年にドラフト1位で巨人に入団。新人時代にいきなり20勝を挙げるなど主要なタイトルを独占した。10年間で通算112勝62敗33セーブを挙げ、2009年に大リーグに移籍。日米球界で先発、抑え、中継ぎと全ての役割をこなし、日本球界初となる100勝、100セーブ、100ホールドを達成した経験は、野球人として大きな武器になるだろう。

■親会社の読売新聞がどう考えているか

 巨人の監督資格には、いまだに「生え抜きのエースか4番」という不文律がある。上原にはコーチどころか、巨人監督の資格も十分にあるということになるが、本人はこう言った。

「監督や指導者のイメージ? プロ野球選手は全員がプロ。正直教えることはない。アマで教えた子がプロに入るのを見てみたいとは思う」

 しかし、「強く思っているのか」と聞かれると、「そこまで強くはないですけど」とアマ指導者転身を慌てて否定する一幕も。本音ではプロの指導者に興味がありそうだ。周辺によれば、良くも悪くも条件次第なところがあるという。以前、テレビで「使われる立場は嫌」と話したこともある。そうなると、いずれは監督に、ということになるが、問題は巨人や親会社の読売新聞がどう考えているか、である。

「結論から言うと、球団や読売から、上原が監督候補という話を聞いたことはない。原監督も『後継者』については一貫して松井秀喜、高橋由伸前監督、阿部慎之助の3人の名前を挙げている。メジャーへ渡る前の巨人時代は、確かに頼りになる絶対エースだったが、年俸更改では、毎年のように球団と揉め、巨人ではNGだった代理人交渉を強行した上、これも球団が認めていないポスティングでのメジャー移籍を執拗に訴えた過去がある。あの時、球団は本当にウンザリしていて、ワガママで厄介というイメージがついている。上原同様、松井もFAでメジャー移籍しているが、こちらは次期監督筆頭候補。はっきり言って立場が全く違います」(チーム関係者)

 いずれも選手としての権利を正当に主張しただけのことだが、巨人ではそれが「問題児」とされる。

「上原監督」が実現するのは、あるいは他球団かもしれない。

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