虎オーナー補強封印発言で…矢野監督に“糸井&福留切り”の大役

日刊ゲンダイDIGITAL / 2019年5月22日 12時0分

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福留はこの日こそマルチ安打を放ったが…(C)共同通信社

 虎の総帥が改めて言及した。

 去る20日、阪神の藤原オーナーが緊急補強について否定的な見解を示すとともに、現有戦力への信頼を口にした。開幕直後に低迷していた際にも、「(戦力は)十分ですよ、と言ったらまた怒られるけど、みんなすごいメンバー」と話していた。

 GWの12連戦は8勝3敗1分けと勝ち越した一方、前カードは甲子園で広島に3連敗。本拠地に限れば、この日のヤクルト戦は勝利したものの、9勝13敗と苦戦している。ライバル球団と比べて攻撃力で劣るだけに、野手の補強があってもおかしくない状況だが、藤原オーナーが補強封印の方向性を示したのは、自前の選手の底上げを望んでいるからだ。

 近年の阪神は野手の育成が最大のテーマ。今季は3年目の大山が開幕から4番打者に定着し、梅野はほぼ正捕手の座を射止めた。主将で3年目の糸原も不動のレギュラーになりつつあるし、ドラ1の近本、ドラ3の木浪が戦力として機能。ラインアップに生え抜きメンバーの名前が目立つようになってきている。

「そこで問題になるのが糸井と福留の存在です」とは阪神OB。

「2人はここ数年、守備で投手の足を引っ張りながらも、打撃でカバーしてきた。しかし今季は糸井が打率・298、2本塁打、14打点、福留は打率・262、4本塁打、22打点。肝心の打撃は『そこそこ打つ』というレベルに落ち込んでいる。糸井にいたっては評論家から守備の緩慢プレーを指摘される始末で、投手陣からもブーイングが出ている。もはや必要不可欠な戦力と言えないどころか、むしろマイナス面の方が目立つようになった」

 福留は1年契約の年俸1・5億円。糸井は年俸4億円で来季までの4年契約を結んでいるが、2人が給料に見合う働きをしているかというと、たしかに疑問だ。

「阪神は今季、観客動員が史上最速で100万人を突破した。フレッシュな生え抜き選手が試合に出ることを楽しみにしているファンが現状を支持している証しでしょう。糸井、福留にこれまで以上の働きが期待できないのであれば、伸び悩む高山、中谷らを競争させた方がよほど明日以降につながるし実りも大きい。ファンもそれを望んでいるはず。オーナーの発言は生え抜き選手の育成にお墨付きを与えたと言っていい。矢野監督の今年最大の任務は、糸井と福留の首に鈴をつけることです」(前出のOB)

 矢野監督は“大役”を務めあげられるか。

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