“薬物克服”のお墨付きを得たピエール瀧被告の今後の活動は

日刊ゲンダイDIGITAL / 2019年6月20日 9時26分

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人生いろいろ(C)日刊ゲンダイ

 麻薬取締法違反の罪に問われていた「電気グルーヴ」のメンバーで俳優のピエール瀧(本名・瀧正則)被告(52)に対し、東京地裁は18日、懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。

 瀧被告は黒スーツに身を包み判決をじっと聞き入っていた。その後の説諭で裁判官は、「人生」と毛筆で書かれた写真を持ち出し、薬物治療中に「“人生”と書いてくれた人の気持ちに応えられるか、胸に手を当てて考えて、今いる場所を見失わないように」と諭した。

「『人生』は、89年に結成された電気グルーヴの前身となるバンドの名前です。静岡で高校時代の石野卓球が結成し、ピエール瀧も参加していました。下ネタでバカげた歌詞とチープなテクノサウンドが特徴です。“Zin―sayは電気グルーヴ、電気グルーヴは人生”と石野卓球もツイートしていましたが、裁判官が『人生』の写真を持ち出したと聞いたときは、ネタかと思いましたよ」(古くからのファン)

 公判で瀧被告は「二度とこのような事を起こさないよう戒めてまいります」と頭を下げた。また「今後は私にできることをやって、薬物を使用しているかどうかも監督していきます」とする情状酌量を求める妻の嘆願書も弁護士から読み上げられた。

 6月5日の初公判で瀧被告は「相方(石野卓球)が主導権を握っていますが、音楽を作る部分はこれからもやっていこうと思います」と語っている。

■主治医からは「薬物克服」のお墨付き

 現在瀧被告は、薬物依存治療を専門とする国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦医師の更生プログラムに参加している。松本氏は「軽度で依存症には該当しない」「薬物をやめられる可能性が高い」と証人尋問で証言。いわば薬物を克服できると医師のお墨付きを与えられているワケだ。瀧被告の今後について芸能ジャーナリストの城下尊之氏はこう語る。

「執行猶予中は一切仕事をしてはいけないというわけではありませんが、ドラマやバラエティーなど、テレビでの活動は難しいでしょう。撮影済みだった『麻雀放浪記2020』は逮捕後に公開されましたが、映画出演も現実的には難しい。ただしライブなど音楽活動はできるので、そちらを中心に活動していくのではないでしょうか」

 瀧被告はすでに事務所からは契約解除となっている。事件で発生した数億円に上るとみられる違約金の支払いのため、治療を続けながらも日銭を稼がなくてはいけない事情はあるはずだ。

「相方の石野卓球さんのツイートは世間から好意的に受け取られました。周囲のサポート態勢は感じます。薬物依存を克服したミュージシャンはたくさんいますから」(城下氏)

 確かに槙原敬之や岡村靖幸など、薬物から脱却して活躍しているミュージシャンは多い。瀧被告はテクノポップの本場のドイツを本拠地に音楽活動を続けるプランがあることも一部で報じられた。周囲のサポートを受けながら「人生」を取り戻すことができるか――。

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