安倍首相11.20退陣説 「桜を見る会」疑惑で政界の空気一変

日刊ゲンダイDIGITAL / 2019年11月17日 9時26分

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今回は逃げられない(C)日刊ゲンダイ

「桜を見る会」の疑惑発覚から1週間。“安倍1強”だった政界の空気は一変している。安倍首相が直接関与した疑惑だけに、野党は「クビを取る絶好のチャンス」と押せ押せムードだ。安倍首相も危機感を強めているのだろう。珍しく記者のぶら下がりに21分間も応じている。とうとう政界では「11・20 安倍退陣説」まで取り沙汰される状況だ。

「桜を見る会」の疑惑は底ナシだ。次々に新たな材料が見つかっている。疑惑の焦点は「安倍晋三後援会 桜を見る会前夜祭」の会費だ。

 前夜祭の会費は5000円だった。しかし、会場となったホテルのホームページには<パーティープラン><立食プラン1人1万1000円~>と記載されている。もし、安倍首相サイドが差額の6000円を負担していれば、選挙区内の有権者に対する寄付行為を禁じた公選法に触れる可能性が高い。

 さらに「桜を見る会」の飲食物提供業務を、安倍夫妻の“お友達”が受注していたという疑いも上がっている。

「野党は千載一遇のチャンスと見て、安倍首相をトコトン攻めるつもりです。この臨時国会は12月上旬まで会期がある。まだまだ時間はあります。15日も追及チームが安倍事務所を訪ね、公開質問状を届けています。モリカケ疑惑と違って、桜を見る会の疑惑は明確な証拠がいくつもあるだけに、安倍首相は国会で立ち往生してもおかしくありません」(政界関係者)

 安倍首相が追い込まれているのは間違いない。大慌てで来年の「桜を見る会」を中止したのもヤバイと焦ったからだろう。そこで取り沙汰されているのが「11・20退陣説」だ。

■残せるレガシーは在任記録更新だけ

 安倍首相は来週20日に、桂太郎の首相在任記録を抜き、通算在職日数が憲政史上最長を記録する。その晴れの日に退任を表明するのではないか、という説が流れているのだ。

「12年前、ボロボロになって総理の職を放り出した安倍さんは、二度と傷を負って辞めたくないはずです。その点、在任最長記録を契機に退陣すれば、皆から称えられて辞めることができる。それに退陣表明をするとき、『アベノミクスの成功によって10年続いたデフレを克服できた』『令和の新しい時代を迎えられた』『一連の皇室行事も無事に終えた』と実績を誇ることもできます。疑惑を追及されてボロボロになるくらいなら、その前に辞めようと考えても不思議ではありません」(自民党関係者)

 さらに、これ以上、総理を続けてもいいことは何もない、ということもある。政治評論家の有馬晴海氏が言う。

「7年も総理を続けていますが、安倍首相には歴史に残るような実績がないのが実情です。しかもこの先、総理を続けても実績を残せそうにない。改憲、北方領土返還、拉致問題……と最重要課題に掲げた課題はひとつも解決しそうにありませんからね。景気が悪化する可能性だってある。もはや安倍首相が残せるレガシーは桂太郎の在任記録を更新することだけでしょう。いま安倍首相は、11・20を無事に迎えることだけを考えているはずです」

 野党は絶対に疑惑追及の手を緩めてはダメだ。


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