神戸教諭いじめ問題の担当職員自殺…加害教諭たちのその後

日刊ゲンダイDIGITAL / 2020年2月13日 9時26分

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2019年10月、加害教諭4人の休職発表会見での市教育委員会の幹部たち(C)共同通信社

 いじめ教諭4人は、担当職員の「飛び降り自殺」をどう受け止めているのか。

 9日午前6時15分ごろ、神戸市教育委員会総務課の男性係長(39)が兵庫県芦屋市の東灘芦屋大橋から飛び降り、命を落とした。自宅には妻に宛てた置き手紙があり、そこには多忙で悩みを抱えていたと自殺をほのめかす内容が書かれていた。男性は昨年4月から総務課勤務となり、市立東須磨小で起きた「教諭いじめ問題」で会議の調整などの業務を担っていた。

 同日午前4時10分ごろ、男性の妻から「家に置き手紙があり、夫がいなくなっている」と110番があった。芦屋署員がパトカーで捜索していたところ、橋の上にいる男性を見つけ、声を掛けた。すると男性は突然、走り出し、10メートルほど先で高さ1・1メートルの欄干を乗り越え、25メートル下の公園に落下。地面に叩きつけられ、すぐに病院に運ばれたものの、死亡が確認された。

「係長は教育委員会の会議の日程調整や出席者への案内などの連絡、議案や資料の作成などをしていました。いじめ問題発覚後、加害教諭に給与を支払い続けていたことから、市民からの批判が殺到し、職員たちは対応に追われていた。給与を差し止めるための条例の改正や処分内容など、会議ばかりで深夜まで勤務することも珍しくなかった。前々日の金曜日まで通常通り勤務していたのですが……」(教育委員会関係者)

 20代の被害教諭Aさんをいじめていた同僚教諭4人は、事件発覚後の昨年10月1日から有給休暇扱いになっていたが、その後、10月31日付で無給の分限休職処分となった。しかし30代の男3人、40代の女1人の教諭のうち、男の教諭2人がそれぞれ昨年11月と今年1月、処分を不服とし、取り消しを求めて市人事委員会に審査請求している。

「ネット上では、4人の氏名と顔がさらされているため、ろくに外出もできないようです。給料の支払いが止められ、他の仕事をすることもできず、今後の裁判次第では、弁護士費用や示談金も必要になる可能性もある。今回の問題に関して、教育委員会としては当初から悪質という見解だった。2人の教諭は弁護士と相談し、『弁明の機会が与えられなかった』と、争う構えのようです」(前出の教育委員会関係者)

 4人は「そこまで嫌がっていると思っていなかった。悪ふざけが過ぎました」と「言い訳」していたが、Aさんに対するいじめは度を越していた。激辛カレーを無理やり食べさせただけでなく、熱湯入りのやかんを顔に押し付け、口にビール瓶を突っ込み、飲み干した瓶で頭をブン殴っていた。被害報告は何と約50項目に及ぶ。

 捜査中のため、いじめ教諭たちの最終処分はまだ下されていないが、何とも痛ましく、やるせない展開となった。

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