大阪の新型コロナ感染者激増はセンバツが原因? 西宮市の保健所に聞いた

日刊ゲンダイDIGITAL / 2021年4月8日 9時26分

写真

今年2021年のセンバツの観客は上限1万人だった(C)日刊ゲンダイ

「センバツが主な原因ではないか」

 そんな声がインターネット上にあふれている。

 新型コロナウイルスが先月下旬から、特に大阪府で猛威を振るっていることに関してだ。

 大阪府は6日、新規感染者数が過去最多の719人を記録。吉村知事は記者団に対し「数日中に重症病床の使用率が70%になると判断している」と述べ、その際は直ちに医療の非常事態宣言を発令する方針を示した。同日、隣り合う兵庫県は276人で、神戸市は過去2番目となる126人だった。

 厚生労働省の発表したデータによると「感染から発症までの潜伏期間の多くは5日から6日」。大阪府の緊急事態宣言が解除されたのは3月1日で、センバツの開幕は同19日。そこから出場校の応援団や地元関係者、ファンらが1日につき1万人を上限に全国から甲子園に訪れた。だから先月末から大阪や兵庫で感染者が激増したのではないか――というのだ。

 3月下旬は春休みや卒業旅行シーズンとも重なるが、「3月中盤までは(客室利用が)40%くらいでしたが、甲子園が始まると全国からお客さまが来てくださって満室でした。ほとんどの人が甲子園目的だと思います」と語るのは、甲子園球場からほど近い阪神電車・尼崎駅周辺ホテルの従業員。

 大阪梅田駅付近のホテルに勤務する従業員は、「お客さまの宿泊理由は把握していませんし、ウチはずっと2割くらいしか(客が)入っていません。苦しい状況です。しかし、系列のホテルはセンバツが雨で中止になった21日、団体も含めて多くのお客さまから延泊の予約が急きょ入ったという話を聞いています」と言う。

 センバツを観戦する団体が、雨天中止のためにやむなく大阪市内に延泊したということだ。

 甲子園球場のある兵庫県西宮市の保健所は激増する感染者数とセンバツの関連性をどうみているのか。話を聞いた。

 ◆ 

――感染者の行動記録の中にセンバツはどのくらいありましたか。

「行動記録は発症2日前に限ります。その間で甲子園球場は挙がっていません」

――センバツと、感染者激増の相関性は調査していますか。

「行っておりません」

――なぜ、行わないのですか。

「集団感染が観客の中で起きたり、選手の感染が発覚したら施設調査などを行いますが、現時点ではそのような報告がされていないからです」

 ◆ 

 球児や関係者に何度もPCR検査を行い、無事に幕を閉じたセンバツ高校野球。仮に、観客も含めて現在の感染拡大と無関係だとすれば、コロナ禍における巨大イベント運営のモデルケースになるかもしれない。


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング