ソフトバンク千賀の復帰未定な左足首捻挫が「念願のメジャー挑戦」に及ぼす影響

日刊ゲンダイDIGITAL / 2021年4月8日 11時25分

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担架で運ばれる千賀と見守る工藤監督(C)共同通信社

 今後の青写真にも影響が出かねないのではないか。

 6日の日本ハム戦で左足首を負傷したソフトバンクの千賀滉大(28)。病院では「捻挫」と診断され、懸念されていた靱帯や骨の故障ではなかったことが救いといえば救いだ。

 千賀はメジャー志向が強く、順調なら国内FA権を取得する今オフが、ポスティングで移籍するラストチャンスといわれていた。これまで入札制度を認めてこなかった球団がクビを縦に振るかはともかく、いずれにせよ近い将来のメジャー挑戦は確実視されている。

 しかし、捻挫は癖になるケースもあり、今後の投球に影響しないとも限らない。千賀クラスの投手ともなれば、メジャー球団にしても安い買い物ではないだろう。これを機に撤退、あるいは評価を見直す球団も出てくるのではないか。

■「今後の過ごし方が注目」

 野球文化学会会長で名城大准教授の鈴村裕輔氏は「捻挫が直接的な原因になることはありませんが……」と、こう続ける。

「これが渡米直前の9月や10月のケガならまだしも、治療する時間はたっぷりありますからね。今回の捻挫は避けようがないアクシデントですし、評価に影響することはありません。ただし、捻挫をかばって投げて肩や肘を痛めたとなれば話は別です。その意味では捻挫そのものよりも、今後のシーズンの過ごし方が注目されるでしょう」

 千賀は負傷直後、球団を通じて「すぐに登板し、チームの勝利に貢献したい」と、エースとしての責任感からか早期復帰に意欲。工藤監督も昨7日、「復帰まで2カ月、3カ月かかることはない」と話している。

「本当に軽症なら問題ありませんが、復帰を急ぐあまり肩肘に影響を及ぼすようなら、それこそメジャー球団の評価も下がりかねません。ケガが原因で安定感がなくなったというのをメジャー球団は一番嫌う。昨年、当時37歳のバーランダー(アストロズ)がトミー・ジョン手術をして、2022年まで復帰しないと決断したのも先々の投手生命を考えてのこと。千賀選手の実力はメジャー側も承知済みなので、仮に今季いっぱい休んだとしても評価が変わることはありませんよ」(前出の鈴村氏)

 ポスティングを認めてもらいたいがために、一日も早く復帰して勝利に貢献しようなどと焦るのは禁物。急がば回れというのだが。

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