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参院広島再選挙は自民敗色濃厚…それでも安倍前首相がテコ入れする理由

日刊ゲンダイDIGITAL / 2021年4月23日 14時32分

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安倍氏は岸田派の孤軍奮闘に恩を売りキングメーカー気取り?(C)日刊ゲンダイ

 25日投開票の衆参3選挙は「自民3敗」もあり得る状況だ。唯一、勝算のあった参院広島再選挙も敗色濃厚。期日前投票でも野党候補がリードしているという。

「保守王国の広島は基礎票の数が野党とはケタ違い。本来なら組織票による期日前投票で圧倒していなければおかしいが、河井夫妻の選挙買収事件の影響は大きく、カネをもらった地方議員は表立って動けない。国会議員団からも『動くな』と言われてる。陣頭指揮は宏池会(岸田派)の岸田会長が執っていますが、牙城の広島で負けたら力不足との批判は必至。秋の総裁選に出る資格も失いかねません」(自民党広島県連関係者)

 再選挙の原因となる河井案里氏の選挙に肩入れした菅首相も二階幹事長も、事件の責任を名目に静観の構え。負けても総裁選のライバルが消えるだけだから、菅首相は周囲に「広島は負けてもいいんだ」と話すなど余裕をブッこいているという。そんなワケで岸田派の孤軍奮闘だったが――。

■前・現首相の代理戦争か?

 先週末から、選挙戦終盤に細田派の幹部が続々と広島入り。世耕参院幹事長、下村政調会長、萩生田文科相、森前法相らが入れ替わり応援演説に立ち、業界団体をこまめに回ってネジを巻いているのだ。

 細田派は安倍前首相の出身派閥。中でも安倍氏に近いメンメンが広島に駆けつけている。当然、安倍氏の指示とみられている。

「安倍前首相はもともと後継に岸田氏を推していました。岸田派に恩を売るのは、秋の総裁選で菅降ろしを仕掛け、キングメーカーとして君臨するのに“岸田カード”を残しておきたい思惑がある。惨敗させるわけにいかないのです」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)

 もっとも、大挙して訪れる細田派議員の強引なやり方は地元の顰蹙を買っているという。

「小さな床屋やラーメン屋にまで押しかけてゴリゴリ締め付けるけん、あがいな事件があっても反省しとらんし、自民党の悪げな体質は変わっちょらんの」(地元関係者)

 復権をうかがう安倍氏と、続投を狙う菅首相の微妙な関係。中央の権力闘争に翻弄される広島再選挙で安倍氏の援軍は吉と出るか、凶と出るのか。

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