底が傷つかないオシャレなカバン、なぜ支援が広がらなかったか
GIGAMEN / 2019年4月29日 18時25分
スタイリッシュかつユニーク、そして長く使えるカバンが欲しい人の目には魅力的に映ったはず。ノルウェー発、『Bags & Backpacks with galosh』の大量生産を目指すプロジェクトが3月、米国のクラウドファンディングサイトで公開されましたが、目標額を集めることができませんでした。
ガロッシュをカバン底部にファスナーで取り付ける。
『Bags & Backpacks with galosh』は「手提げバッグはずっと手に持つものではない。バックパックもずっと背負うものではない」という発想から生まれました。床や地面などに置いてもしっかり自立し、ストレスなく荷物を出し入れできる作りになっています。
自立するカバンは決して珍しくありませんが、『Bags & Backpacks with galosh』のようなガロッシュ(底面カバー)付きのカバンは今まで存在しませんでした。シリコン製のガロッシュを本革製のカバン底部にファスナーで取り付けるのは、靴に雨天時に使うオーバーシューズを履かせる感覚です。ガロッシュは水だけでなく、擦り切れや破れからもカバン本体を守ります。
スタイリッシュなデザインだが、やはり重過ぎる。
『Bags & Backpacks with galosh』のバリエーションは、手提げバッグ3種類(クラシック、トート、ボウ)とバックパック2種類(ロールトップ、シティ)でしたが、どれもスタイリッシュなデザイン。しかもガロッシュは取り外し・交換が可能。レッド、グリーン、グレー、ブラックの4色が用意されており、カバン本体と底部を異なる色にアレンジすることもできます。
魅力的に思える『Bags & Backpacks with galosh』の大量生産を目指すプロジェクトですが、資金調達は難航し、4月に中止されました。カバンを自立させると同時に底に傷がつくことを防ぐ狙いは良かったと思います。プロジェクト不成立の要因を挙げるとすれば、やはり重量。容量12Lに対し、重さ2kgのバックパックは使うのに躊躇するはずです。
https://www.indiegogo.com/projects/the-world-s-first-bags-fighting-wear-and-tear#/
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