発光体の常識をぶち破る。電流で色が変わるLED

GIZMODO / 2019年5月27日 10時0分

cxqacagolepa1yq4erm4 Image: ACS Photonics Journal

可能性をひしひしと感じる。

液晶ディスプレイのバックライトやLED照明など、光が必要なガジェットに使われるLED。今のLEDは、白なり赤なり緑なり、1種類の色で光ります。

「でもでも、色の変わるスマート電球もあるよ?」と思う人もいるでしょうけど、スマート電球は中に復数の色のLEDが入っていて、各色の強弱で光を調整するしくみです。液晶画面のバックライトだって、白く光るLEDの前にカラーフィルターを置いて、RGB(赤緑青)の光を再現してます。次世代のディスプレイであるマイクロLEDも、RGBの極小のLEDを一定のパターンで並べたものですね。

とにかく、LEDは(というか電球も蛍光灯も有機ELも)作ったときに決められた1色でのみ光る素材です。それが今までの常識でした。

電流を変えると色が変わるLED

ACS Photonics Journalに掲載された、リーハイ大学(米国)、 ウェストチェスター大学 (米国)、大阪大学(日本)、アムステルダム大学(オランダ)による論文では、レアアースのユウロピウムと窒化ガリウムを組み合わせたLEDを使い、電流の比率(レシオ)と強さを変えることで赤/緑/青と光の色を変えられる実験が紹介されているのです。すげえ。

まだ論文の段階ですから製品化はしばらく先でしょうけど、色の変わるスマート電球を1種類のLEDだけで作れるなら、コストを下げられそうですね。でもそれ以上に、このLEDでマイクロLEDディスプレイを作ったら、解像度を劇的(単純に考えて3倍)に引き上げられるというのが魅力的すぎます。

テレビやスマートフォンの解像度は今でも十分ですよね。でも、カメラのファインダーやVRゴーグルなんかは、この技術を利用できればスーパー美麗な映像を手に入れられそうです。

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