Facebookの仮想通貨Libraに「企業に有利で発展途上国には不利」という指摘

GIZMODO / 2019年6月26日 14時0分

190625_zack Image: Chip Somodevilla/Gettyimages

庶民には優しくないのかな?

Facebook(フェイスブック)からデビューした仮想通貨「Libra」について、共同設立者のChris Hughes氏は金曜日、これは大企業へと利するものになるだろうと指摘しています。

Hughes氏はフィナンシャル・タイムズに対して、「(素早く動いて物事を壊すというFacebookの初期のスローガンは)世界の通貨システムにはふさわしくない」と伝えています。Libraのガバナンスを決定するLibra Associationはスイスに拠点を置き、入会に1000万ドル(約10億7千万円)の支払いが必要です。そして、その重要な決定権が民間企業によって握られているのです。

Libraが計画どおりに働くと想定しましょう。世界中の何億という人々が、テキストメッセージと同じくらい簡単に国境を超えてお金を送ることができるようになるのです。Libra Associationの目標は、「分散型のガバナンス」を促進することです。これにより、国民は不安定な現地通貨からドルやユーロ建ての通貨に移動し、企業が管理することで国家を混乱させ、弱体化させることでしょう。

Hughes氏は次のような懸念も抱いています。

もし多くの人々が自国通貨を交換するようになれば、新興国の政府が通貨供給量や為替手段をコントロールする能力、そして場合によっては資本規制を課す能力を脅かす可能性があります。

これは例えば、ギリシャのように政府が通貨をコントロールする力を失い、現地経済にダメージを与えることを懸念しているのです。

来年ローンチされるデジタル通貨のLibraは、FacebookだけでなくVisaやUberなど、最大100社の大企業が管理します。フェイスブックは先週火曜日にLibraを発表しましたが、Facebook自身や、圧力をかけている規制当局からの答えなければならない質問がたくさんあります。

Hughes氏は「もし世界の規制当局が行動を起こさなければ、手遅れになるかもしれない」と警告しつつ「事態が進展する中で、議員による質問への回答を楽しみにしている」としています。

さらに多くの規制当局も警戒を強めており、アメリカとイギリスの当局は強力な監視を求めています。なかでも、Maxine Waters議員は全面的な停止を求めており、また米上院銀行委員会は7月にLibraに関する公聴会を開く予定です。

Sherrod Brown上院議員は「Facebookは巨大すぎで、その力を利用してプライバシーを守らずにユーザーのデータを悪用している」と述べています。

「我々は、Facebookが監視なしにスイスの銀行口座からリスクの高い新しい暗号通貨を運用することを認めない。金融監視機関に対し、ユーザーが保護されているかの調査を求める」

フィエスブックはプライバシー問題で世界中にて調査を受けており、アメリカの規制当局からはプライバシーの侵害で数十億ドル規模の罰金が課せられると予測されています。

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