プライバシー強化、しましょ。「本当に信頼できるVPN」4選
GIZMODO / 2020年11月23日 22時0分
Image: Binary Koala/Flickr CC-BY-SA
だれか、VPNの選び方を教えて!
VPN(Virtual Private Network、仮想プライベートネットワーク)は、オンラインでのプライバシーを強化する方法のひとつですが、その実態はよくわからないことも多く、信頼できるVPNプロバイダー探しがカギとなります。ユーザー自身が「ここなら信用できる」と思うことが大切なため、人に簡単にプロバイダーをおススメすることもできません。
以下のリストは、あくまで判断材料のひとつとしてとらえていただき、実際にVPNを導入するなら「ここならオンラインの安全とプライバシーを預けられる」とご自身が納得できるプロバイダーを選ぶことが大切です。
ひとつ言えることは、インターネットサービスプロバイダー(ISP)があなたのデータを金もうけに利用することを防ぎたいなら、やはり中間にVPNを入れるのが良策だということ。それから、もうひとつ。無料VPNはしょせん、甘いワナだということです。サブスクリプション料金を取らないプロバイダーは、いったいどこでどうやって儲けを出しているのでしょう。想像するだけで怖いですね。もちろん、無料VPNプロバイダーが全部ブラックというわけではないと思いますが、「無料」の言葉には注意するに越したことはありません。というわけで、この記事では無料プロバイダーはご紹介していません。
VPNを選ぶ際には、使用理由、そして優先したい機能は何かということをよく検討しましょう。通信速度が最重要という人もいれば、「とにかく政府の干渉を回避したい」という人もいるでしょう。以下でご紹介するプロバイダーも、いいか悪いかはユーザーそれぞれです。
Mullvad:万人向けのベストVPN

いわゆる「ベストVPN選リスト」の常連です。月額5.5ドル(約580円)と手頃な料金で、運用するサーバー数は世界中で775台以上。ログを保存しないどころか、メールアドレスさえも入力不要で、ログインにはランダムに生成されるアカウント番号が割り当てられます。VPNはオープンソースで、第三者機関に監査を委託しています。さまざまな支払い方法から選択できるので、現金だろうと暗号通貨だろうと匿名性を守るのにもぴったり。OpenVPNおよび、巷ではそれより速いといわれているWireGuard VPNの両方のプロトコルに対応しています。
OpenVPN接続の暗号化には、ハッキング攻撃からの保護に定評があり、強力なAES256と4096ビットRSAキー方式を採用。ただ、 人によっては、Mullvadの本拠地がスウェーデンであることが気になるかもしれません。スウェーデンは国際的な情報共有合意である「14アイズ同盟( Fourteen Eyes )」の参加国ですからね。
MullvadはLinux、Windows、macOS、iOS、そしてAndroidといったメジャーなプラットフォームに対応しています。
IVPN:複数のデバイスを同時接続したいユーザー向け

複数のデバイスを同時進行で使いたい人には、IVPNをまずおススメします。他のVPNサービスよりも少し高めの料金設定ですが、様々な定額プランが用意されていて、2台同時接続で事が足りるのなら月額6ドル(約630円)から利用できます。もちろんプロバージョンもあり、こちらは年額100ドル(約1万520円)ですが、7台まで同時接続が可能、そしてポートフォワーディングやマルチホップ通信などの各機能が利用できるようになります。すべての定額プランに、まずは3日間の無料トライアルが用意されています。(ただし、トライアル終了までにキャンセルしないと料金が発生するのでご注意!)
他にも IVPNの特長として、FacebookやGoogleを完全にブロックしたり、内蔵広告ブロッカ―といった機能、そして利用可能なサーバーから最速のものを自動的に選択してくれるオプションなどもあります。この記事でご紹介する他のプロバイダーと同じ暗号化方式が採用されていて、 WireGuardにも対応。ログは保存せず、独立監査機関によって証明済み。運営するサーバー数は、他のVPNプロバイダより少ないかもしれませんが、IVPNは柔軟性も高く、メジャーなプラットフォームで利用でき、これといった短所はない模様。 Mullvad同様、堅実な選択だと思いますよ。
Private Internet Access:VPNが(ナイショで)ログ保存しているんじゃないかと心配なら
まずはネガティブな点から書いておきましょう。PIAこと、Private Internet Accessはアメリカ合衆国が拠点。鋭い監視下に置かれ、アメリカの法規制の適用対象となります。つづいて、PIAの最大の強みといえば、ユーザーログを保存していないということを本当の意味で証明したVPNサービスである、ということでしょう。
PIAもOpenVPN接続にAES256と4096ビットRSAキー暗号方式を採用しており、世界中に3000台以上のサーバーを配置しており、最大10台までの同時接続が可能。デザインを一新したアプリも利用できます。料金もお手軽で、2年契約で約70ドル(約7370円)、1年契約では40ドル(約4210円)、もちろん月額契約(10ドル、約1050円)でも利用できます。他のプロダイバー同様、メジャーなプラットフォームに対応。
とにかく、ログを保存されたくない!という人には必見のプロバイダーといえるでしょう。
NordVPN:使い勝手と速度を重視する(初心者)ユーザー向け

VPNについて詳しく知らなくても、NordVPNという名前をどこかで目にしたことのある人は多いのではないでしょうか。あまりにマーケティング・広告に長けているので、いぶかいたくなるほどです。とはいえ、NordVPNの提供するサービスは低額で高速、そのうえ使い勝手もよいので、ユーザーのニーズによっては、ちょうどいいVPNかもしれません。
一番安く使いたいのなら90ドル(約9470円)の2年プランを選ぶ必要がありますが、返金保証付きです。月ごとの契約の場合は、少々割高の月額12ドル(約1260円)です。
60か国以上にわたって配置されている5500以上のサーバーが利用でき、他にもいろいろな機能が用意されています。(かならずしもお望みではない機能もあるかも。)拠点はパナマなので、アメリカ合衆国と欧州の各法規制の適用外となることは、ユーザーによっては嬉しい側面かもしれませんね。この記事でご紹介している他のプロバイダー同様、「ログ保存なし」を謳っており、メールアドレス、支払い情報、VPNの最終使用日時以外のデータは収集していないとのこと。ただし、調査によると、Android用アプリに登録したユーザーのメールアドレスとGoogle広告ID情報を、とあるマーケティング企業に送っているうえ、トラッカーが使われているという報告も出ています。
もうひとつの欠点は、運用サーバーのなかにはNordVPNが他社から借りているサーバーもあるため、その他企業によってサーバーの信用度が左右されるということ。実際に2018年には、サーバーがハックされていますが、その後、さまざまな対策をとり、安全強化にも努めているいるようです。
そんな細かいことはいいからとにかくVPNを導入したい、という人には、NordVPNは料金も手頃で、いわゆる「有名どころ」のプロバイダ―だと言えるでしょう。こちらも、メジャーなプラットフォームに対応しています。
まとめ
繰り返しになりますが、ベストVPN探しには、まずは自分のニーズを特定することが必要です。そのうえで自分なりにリサーチをし、自分にあったVPNを選びましょう。ちなみに私自身はMullvadユーザーで、今のところ特に不満な点はありません。
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