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新型コロナワクチン、これから毎年接種が必要かも

GIZMODO / 2021年4月20日 12時30分

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Image: Shutterstock

日本では今年の分もおぼつかないですが…。

世界で新型コロナワクチンの接種が進みつつあって、やっと長いトンネルの終わりが見えてきた…かと思いきや、そう単純じゃないのかも、と思わせる情報が入ってきました。コロナワクチンは1セット打てば終わりじゃなく、年1回とか定期的に受ける必要があるかもしれないと、米政府COVID-19タスクフォースのチーフサイエンスオフィサー、デービッド・ケスラー氏がコメントしたんです。同様の見解を、ワクチン開発元のひとつであるPfizer(ファイザー)のアルバート・ブーラCEOも示しています。

免疫は時間とともに弱まっていく

ケスラー氏は米下院議会の委員会の中で、コロナワクチンの追加接種は1年以内に必要になるかもしれず、とくに「かかりやすい人は優先的に」接種する必要があるだろうとしています。理由は、ワクチンによってできる免疫が時間とともに弱っていく可能性があり、また変異型ウイルスも脅威になりうるからです。 ファイザーのコロナワクチンは2回の接種で1セットなんですが、ブーラ氏はインタビューの中で、12カ月以内に3回目、つまり追加接種が必要になる可能性が高いと言ってます。彼はまた、コロナワクチンの追加接種は来年だけでなく、その後も毎年必要になる可能性を否定していません。

ブーラ氏の発言は、米TV局・CNBCのインタビューの中で出てきたもので、これが放送されたのは4月15日でしたが、実際収録されたのは4月1日です。ブーラ氏はファイザーのワクチンによる長期的な予防効果を説明する中で、ポリオやインフルエンザといった他の予防接種について触れています。現在多くの国で、ポリオは乳幼児期に数回、インフルエンザは年1回のタイミングで予防接種が行なわれていますが、新型コロナはインフルエンザに近いと考えられるため、毎年の接種が必要ということです。 「可能性の高いシナリオは、6〜12カ月後のどこかで3回めの接種が必要になり、その後毎年再接種を要するというものです」とブーラ氏は言ってます。

ワクチン効果を実感しつつある米国

ファイザーとModerna(モデルナ)、どちらのワクチンもmRNAベースで、COVID-19症状の予防に非常に効果的(90%以上)であることが確認されています。ワクチン接種が進んでいる米国でのリアルなデータからは、どちらのワクチンも発症予防だけでなく、感染リスクも大きく低下させられることが読み取れます。Wall Street Journalによれば、米国疾病予防管理センター(CDC)の発表では今までにコロナワクチン接種を完了した米国の約6600万人のうち、ウイルスが免疫をすり抜けてコロナ感染に至ったケースは累計5,800件にとどまります。感染率を計算すると、0.008%に抑えられています。

ただしこうしたレアケースの中で、3分の1が無症状、7%が入院が必要、約1%が死亡していて、死者数は累計74人でした。亡くなる人がいるならワクチン効いてないじゃん、と思われる人もいるかもしれません。でも米国民約3.3億人のうち、この冬のピーク時には毎日3,000人以上、春になっても約1,000人が亡くなり続けていること、でもワクチン2回接種した人の中では累計で74人しかいないことを考えると、ワクチンの効果ははっきり出ています。

他の研究では、新型コロナにかかった人の場合、少なくとも3カ月以内に再感染するケースはまれでした。でもファイザーが最近出した治験結果は、ワクチンによる免疫は最低6カ月間持続することを示していて、それより長期間維持する可能性もあるとしています。

変異型にも効くユニバーサルワクチンを

現在使われているコロナワクチンは最近発覚したいろいろな変異型に対しても効果があるとされていますが、一部の変異型(たとえば南アフリカで最初に見つかったB.1.351)は比較的ワクチンの免疫をすり抜けやすいようです。でもそれは決して想定外ではなく、変異型が広がる前から、専門家はウイルスが変異して自然免疫やワクチンの免疫を通過する可能性があると警告していました。

ファイザーもモデルナも、B.1.351に効果的なワクチンの治験を実施中ですが、長い目で見た究極の解決策は、あらゆる変異型をターゲットにできるユニバーサルなワクチンです。米国の新型コロナ対策の顔、首席医療顧問のアンソニー・ファウチ氏の米下院議会での説明によれば、その研究もすでに進んでいます。

ユニバーサルワクチンがいつ完成するのかはわかりませんが、多分これから毎年、何らかの新型コロナワクチンを打ち続けることになりそうです。ともあれまずは1回目、早く受けられますように…!

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