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インドで大スターとなったタイの女性歌手=一晩で約9000万円を稼ぐ

Global News Asia / 2014年11月7日 10時46分

リケー役者だった頃のエン・ミチャイ(左)と兄チャイヤー(タイメディアより)。

 2014年11月5日、タイメディアが、一人のタイ人女性歌手がインドのボリウッドで成功をつかんだエピソードを紹介している。

 これまでタイの歌手や役者たちは、あまり外国での成功例がない。歌手で言えば、タタ・ヤン。役者ならトニー・ジャーくらいだ。これは彼らに技量がなかったからではなく、国内だけで十分な成功を手にできるからだ。

 エン・ミチャイは、かつてリケー(※1)役者として、またルークトゥン(※2)歌手としてタイでも有名だった。彼女の兄チャイヤー・ミチャイを中心とするリケー一座は、どこへ行っても満員の盛況を今でも続けている。

 兄チャイヤーもリケー役者だけでなく、ルークトゥン歌手としてタイ人ならほぼ誰もが知る人気者だ。そして、彼女自身も兄の後を追うように、役者から歌手へと活動の幅を広げた。

 しかし、1年ほど前、エンは、一人インドへと活動拠点を移した。リケーのルーツの国とも言える国での映画出演は、ボリウッドの世界で彼女をセレブへと導いた。

 そして、40歳となった彼女は今、一晩のショーで3000万バーツ(約9000万円)を稼ぎ出すインドポップス界の女王となり、ユバーサルミュージックとの契約をものにした。

 タタ・ヤンもトニー・ジャーもアメリカを経由して、世界に名を広めた。そして、エン・ミチャイが、多極化する世界を象徴するかのようにインドから世界へと踏み出そうとしている。彼女の今後の活動如何では、タイのタレントたちが世界へと羽ばたく日も近いかもしれない。

 タイで魅力的なのは、料理や観光地だけでなく、才能あふれる芸術家たちの国だということが、世界に知れ渡るのもそう遠くない。アジアには、西洋に負けない、いや、また違った文化と歴史を土台に持つ、才能が溢れている。

※1 リケー:タイのオペラともいうべき大衆演劇。そのルーツはタイ南部に伝わったインド舞踊と言われる。

※2 ルークトゥン:タイの歌謡曲。演歌調からロック、ヒップホップ調まで幅広い音楽性を持つタイ音楽のジャンル。

(参考サイト:http://loogthungthai.blog34.fc2.com/)

【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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