【カンボジア】病院の医療機材の管理システム支援―JICA

Global News Asia / 2014年11月25日 12時30分

独立行政法人 国際協力機構(JICA)カンボジアー支援の様子。

 2014年11月21日、カンボジアの国公立病院で、医療機材の管理・保守を行う仕組みを作るための支援が終了した。2006年から2014年まで、8年間にわたり取り組んできた独立行政法人 国際協力機構(JICA)のプロジェクト。カンボジアには、医療機材を管理するという概念すらなかったため、困難を極めた。

 日本では、医療機関での機材の保守管理は重要であるとの考え方が一般的だが、カンボジアでは、必要な機材をいつでも使えるように整備しておくことは、裏方の作業のため、結果や成果が見えにくく軽視され、置き去りにされていた部分だった。

 まず、JICAは、2006年から2009年まで、22カ所の大規模な国公立病院を対象とした「医療機材維持管理システム普及プロジェクト(MEDEM1)」を行った。そして2009年から2014年までは、その成果を中規模の公立病院に広げる「レファラル病院における医療機材管理強化プロジェクト(MEDEM2)」を実施した。

 プロジェクトのスタート時には、多くの病院には、故障したまま修理されず放置された機材や、使い方が分からず利用されていない機材などがあった。カンボジアには、医療機材を管理するという概念すらなかった。MEDEM1では、機材の状況を総点検した結果、22カ所の国公立病院でも「良好な状態」の医療機材は半分以下、「壊れている」機材が2割近くもあった。

 MEDEM2では医療機材管理を指導するためのガイドブックを作成。国レベルのワークショップチームと、取り組みの中核となるリード病院がネットワークを立ち上げ、研修などを通じて全国の50病院、約1800人に指導を行った。

 また、カンボジアの病院では寄付などで中古機材を受け入れることも多いが、故障や部品の調達が難しいなどの理由で放置されるケースも多かった。そこで中古機材の受け入れに関するガイドラインを策定し、実際に使用できるのかどうかをチェックリストに沿って判断する基準を新たに作った。

 今後も医療機材管理活動は、カンボジア保健省やワークショップチームが中心となって続けられる。

【編集 : 安麻比呂 】

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