【ラオス】HIV感染者が1万人に=特別対策委員会を設置
Global News Asia / 2015年1月15日 19時45分
2015年1月14日、ラオスメディアによると、ラオス国内でのHIV感染者数が1万人に達していることに当局が危機感を募らせている。
報道によれば、ラオス国内での感染者は、他のアセアン諸国に比べて少ないと言えるが、年々確実に増加しているという。
感染者が多いのは、首都ビエンチャン、ルアンパバン、サワナケート、チャンパサクと人口の多い都市がほとんで、年齢は15~45歳が多い。
当局では、感染者の移動などの動向をすべて掌握しているとは言えず、彼らが仕事などの都合で国内外を自由に移動する状態も、感染拡大の原因の1つになっていると懸念している。
現在ラオス国内には、首都ビエンチャン、ルアンパバン、ボーケオ、サワナケート、チャンパサックなどに、165か所のカウンセリングと血液検査の施設と9つの治療施設しかない。
現在、首都ビエンチャンでは、WHO(世界保健機関)やアメリカ大使館と合同でホットライン(166)を設置し、カウンセラーが相談の受付を行なえるようになり、同時に他の感染症(鳥インフルエンザ、デング熱など)についての相談も受け付けている。
総人口が約700万のラオスでは、こうした感染症の蔓延は少ない労働人口をさらに失うという国家的大問題となる。そのため、保健大臣を委員長として特別対策委員会を設置し、具体的な拡大防止策の実施を急ぐ考えだ。
ラオスでは、隣国タイの性産業で働く女性も少なくない。それはバンコクよりも国境近くの場合も多く、出入国を繰り返しているため、タイの入管では入国時の審査は厳しくなってきている。
またラオス国内では、女性が客と同席して相手をしたり、連れ出すことができる店は厳しく制限されている。しかし、一方でハンノイと呼ばれるいわゆる置屋があり、地方などでは未成年の女性も多い。そして、こうした性感染症に対しての知識不足が、今後も感染の広がりを助長している。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】
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