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日・ラオス首脳会談「戦略的パートナーシップ」に発展

Global News Asia / 2015年3月7日 10時0分

資料写真・5日東京で講演するトンシンラオス首相。

 2015年3月6日夜、安倍総理は、公式実務訪問賓客として訪日中のトンシン・タンマヴォン・ラオス人民民主共和国首相と会談を行った。会談終了後、訪日の成果をまとめた「日ラオス共同声明」に両首脳が署名した。

 また、安倍総理からトンシン首相に、日ラオス外交関係樹立60周年記念貨幣の贈呈が行われた。 安倍総理から、昨日(3月5日)は、日ラオス外交関係樹立60周年であり、この記念すべき時にトンシン首相を日本にお迎えでき大変嬉しい、本年ラオスからはゾウが、日本からは桜が贈られ、こうした交流を通じ、相互理解が一層深まることを期待していると述べた。トンシン首相からは、桜が開花したとの報告を受けている、日本でのラオスフェスティバル等も通じ交流を促進したいとの発言があった。

 安倍総理は、日本は今後とも平和国家としての道を歩み、アジア及び世界の平和と発展に貢献していくため、国際的協調主義に基づく「積極的平和主義」の立場からラオスとも協力していきたいと話し。トンシン首相からは、日本の取組への高い評価と支持が表明された。

 両首脳は、60周年を機に、互恵関係に基づき、地域・国際社会での更なる協力に向け「包括的パートナーシップ」を新たに「戦略的パートナーシップ」へと発展させていくことで一致し、要人往来等を通じ協力を強化していくことを確認した。

 安倍総理から、ASEAN共同体構築の節目の年である本年、メコン地域の中心に位置するラオスの連結性強化や域内の格差是正に向け、引き続き支援を行っていく、特に日本は質の高いインフラ投資を推進しており、ラオスの持続的な経済成長に貢献していくことを表明した。また、漁業関連施設の整備のため無償資金協力を行う方針を伝えた。これに対し、トンシン首相からは、日本による長年の支援はラオスの経済発展に大いに貢献しており感謝している、現在、ラオスは、財政や人材育成の面で様々な課題に直面しており、引き続き日本からの支援をお願いしたいとの発言があった。

 安倍総理から、本年は、青年海外協力隊創設50周年でもあり、最初の派遣国であるラオスとは、今後も協力隊を通じた顔の見える支援・交流を続けていきたいと述べ、トンシン首相からは、今回、当時の協力隊員らと交流したことについて紹介があった。

 両首脳は、昨年4月のJETROビエンチャン事務所開設を受け、日系企業の更なる進出を後押ししていくこと、今後とも官民合同対話等を通じ、投資環境整備に向け協力していくことで一致した。

『日ラオス航空協定』
両首脳は、本年1月の中根一幸外務大臣政務官のラオス訪問の際に日ラオス航空協定が署名されたことを受け、直行便の早期開設に向けて協力していくことを確認した。

『ASEAN』
安倍総理から、ラオスの2016年ASEAN議長国就任準備支援のため、ラオス外務省職員等のASEAN事務局での研修を支援していることを紹介し、両首脳はASEANにおいても連携を深めていくことで一致した。

『日メコン協力』
トンシン首相から、日メコン協力に対する高い評価が示され、本年7月に東京で開催される日メコン首脳会議に自ら出席し、日本との連携を強化したいとの発言があった。

 この他、海洋を巡る問題、北朝鮮、国連改革等についても意見交換を行い、アーサーン副首相の国連防災世界会議(本年3月、仙台)への出席等も通じて、両国の連携を更に深めていくことで一致した。

【編集 : TY】

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