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【カンボジア】J1ベガルタ仙台の壱岐コーチが直接指導―JICAカンボジア事務所

Global News Asia / 2015年8月22日 12時0分

カンボジアの若手選手を指導している壱岐友輔コーチ(JICA提供)

 2015年8月21日、JICAカンボジア事務所が発行する「カンボジアだよりNo48」に、『J1ベガルタ仙台の壱岐コーチ カンボジアの選手育成に奮闘』と題する記事が掲載された。

 カンボジアの子どもたちへの、夢と希望につながる素晴らしいプロジェクトだ。カンボジアの田舎に映画を届ける活動をしている・日本の特定非営利活動法人CATiCは、長友佑都選手が監修したサッカー映画『劇場版ゆうとくんがいく』(クメール語吹き替え版)を上映しており、カンボジアでのサッカー人気は高いようだ。

 (記事)「ボールとマークを意識しよう」。朝7時。ピッチにクメール語の指示が響きます。タケオ州のカンボジアフットボールアカデミー。15歳以下のサッカー選手たちが寄宿舎生活を送りながら、練習に励んでいます。

 選手たちを指導するのが、2013年末に青年海外協力隊員としてカンボジアフットボール連盟に派遣された壱岐友輔さんです。J1のべガルタ仙台の現職のプロコーチである壱岐さんは、カンボジアフットボールアカデミー監督とU-15カンボジアナショナルチームの監督を務めています。日本サッカー協会のアジア貢献事業の一環で、アジア全体のサッカーのレベルを上げようと派遣されました。

 このアカデミーは、国際サッカー連盟(FIFA)などの支援を受け、2014年2月にオープンしました。カンボジア政府は、東南アジア競技大会(SEAGAME)の2023年カンボジア開催を目指しています。その中でサッカーを重点強化競技と位置づけ、選手の育成に力を注いでいます。

 現在は全国から選ばれた25人がここで暮らし、サッカーと勉強の両方に励んでいます。選手には必要なものすべてが無償で提供されるので、貧しい家庭の子どもにもチャンスはありますが、選手の入れ替えもあり、気の抜けない日々です。

 壱岐さんのここでの活動は主に、選手の育成、選手の「発掘」、サッカーをめぐる環境整備、アカデミーの広報活動、そして指導者の育成です。また、「支援されていること」に慣れすぎてしまわないよう、支援団体から提供された道具を渡すときなど、感謝の気持ちを忘れないように伝えています。

 選手たちは海外遠征も行っており、これまで日本を3回訪問しました。他国との試合に負け続けて悔しい思いもしましたが、壱岐さんは、その度に選手が成長することを実感しています。

 2018年のFIFAワールドカップ・ロシア大会の第2次予選では、日本とカンボジアは同じ組になっており、9月3日は日本で、11月17日にはカンボジアで、試合が行われます。ナショナルチームの卵であるアカデミーの選手たちにもおおいに刺激になるでしょう。カンボジアと日本、両国のサッカーの発展を目指して、壱岐さんの奮闘は続きます。
【編集 : TY】

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