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【タイ】9名死亡事故を起こした王族系子女へ9300万円の賠償判決

Global News Asia / 2015年11月29日 11時0分

事故があったバンコク高速道路ドンムアン線は直線が長く続き大きな事故も少なくない。(資料写真)

 2015年11月29日、バンコク都の高速道路上で無免許で車を運転し、9人が死亡する交通事故を2010年に起こした未成年の王族系子女とその家族に対して、民事裁判所は約9300万円の賠償を命じる判決を言い渡した。

 2010年バンコク都の高速道路ドンムアン線上で、当時17才だったナ・アユタヤーという王族の家系を意味する苗字を持つ被告が運転する乗用車とワンボックスカーが衝突。ワンボックスカーが高速道路下に転落して、乗っていたタマサート大学生など9名が死亡するという痛ましい事故があった。

 さらに、この事故直後の少女の行動がタイの世論から一斉に非難され、大きく報道されていた。少女は、事故直後に道路際にもたれかかり、携帯でメールやSNSのやり取りをしていたとして、その写真が大きく取り上げられたのだ。

 この事故に関しては2012年に、刑事裁判所からは少女に対して禁固2年の判決が出た。その後2014年の控訴審では4年間の保護観察と48時間の奉仕作業を命じるという判決が出されている。しかし、いずれも軽過ぎると世間の批判が沸騰していた。そのほとんどがお金持ちや有力者たちへの軽過ぎる処罰について憤りだった。

 今回の判決を受けて、被告側からは約41億円の賠償を請求していた。今回の判決については後日話し合って対応をしたいという。
【翻訳/編集 : KK】

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