【タイ】タイのハンドメイド・アイスクリーム

昔ながらのココナッツアイスの雰囲気とチョコレート味など今風なフレーバーが組み合わさったタイ式スイーツ。(高田胤臣 撮影)

　2015年12月7日、タイ料理はスイーツも充実している。日本の小豆のような豆を使っていて日本人にも親しみやすいものもあれば、ココナッツを使用していて、いかにもタイの甘味というものもある。飲食店だけでなく屋台でも販売され、至るところで見かけることができる。

　そんなタイ式スイーツの中で人気が高いのが「アイティム・ガティ」と呼ばれる、ココナッツアイスクリームだ。アイスクリームといっても屋台ではシャーベットのような食感のものが多い。材料の関係もあるし、ハンドメイドであることが滑らかではなく、ややしゃりしゃりとした食感にしているのだろう。そのまま食べるだけではなく、食パンに挟んだり、トッピングに豆やザクロなどを載せることもある。

　こういった古くから親しまれているアイスクリームの延長上で、チョコレートや果物を混ぜた現代風のアイスクリームを販売する店も増えている。製法はほぼ昔のまま手作りで、味だけが今風にアレンジされており、タイの若者に受け入れられているようだ。

　最近、昔の市場や街並みを再現した商業施設が人気で、タイはややレトロブームになっている。そんな中で西洋のものではなくタイの昔からある食べものも見直されてきている。ハンドメイドのタイ式スイーツはこれからいろいろな形で発展していきそうである。
【執筆 : 高田胤臣】