中国公船がインドネシアの漁船摘発を「体当たり妨害」ー高速鉄道計画にも影響が
Global News Asia / 2016年3月22日 19時47分
2016年3月22日、インドネシアと中国との関係が悪化し緊張している。原因は20日未明に、インドネシアの排他的経済水域(EEZ)で、インドネシアの監視船が違法操業の中国漁船を摘発し曳航(えいこう)していたところ、中国海警局の大型の公船が体当たりして妨害した。
インドネシアメディアによると、南シナ海でインドネシアは、中立的な立場をとってきたが、フィリピンやベトナムと同調しそうだ。インドネシアのスシ海洋・水産大臣は「とても深刻な事件だ。南シナ海の平和を促進しようとしている、我々の長年の努力を侮辱された。力が正義ではない。自国の領海だと主張しているのは、中国だけ。それを認めている周辺国は一つもない」と述べた。中国の事情に詳しい専門家は「中国は、国内に多くの不安定要素を抱えており、非を認められない事情があり、常に攻撃的だ。世界中で中国に対する嫌悪感は日々高まっている。謙虚さや外交マナーを習得してもらいたい」と話す。
2019年開業予定で昨年9月にインドネシア政府が中国に発注を決めたジャカルタ―バンドン間・約140Kmの高速鉄道は、3月16日に事業契約書が手交され、月内の着工を目指していたが、両国の関係悪化で建設工事のスタートは暗礁に乗り上げた。
【編集 : Kyo】
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