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フィリピン歓楽街、麻薬撲滅作戦の影響で売り上げが半減

Global News Asia / 2016年8月24日 8時9分

フィリピンの代表的な歓楽街、アンへレス。ダンサーとして10年前に来日経験のあるマリアさん(中央)、ゴーゴーバー・ドールハウスのスタッフ。(2016年8月23日撮影)

 2016年8月23日、フィリピンのドゥテルテ大統領の麻薬撲滅作戦で、射殺された犯罪者は1000人を超え、国連から射殺中止勧告が出されている。

 フィリピンの代表的な歓楽街アンへレス。外国人利用者の多いゴーゴーバー・ドールハウスのスタッフ・マリアさんは「麻薬撲滅作戦の影響で客足が遠のき、売り上げは半減。廃業や倒産に追いやられた店舗も多いです。多くの外国人利用者はフィリピンを避け周辺国に渡航しているようです。しかし、麻薬撲滅作戦で、麻薬関連の従事者はアンへレスから離れ、治安は良くなっています。麻薬を楽しみに来る不良外国人旅行者がいなくなることで、1年後には安全な歓楽街として、以前より活気のある地域に生まれ変われるのではと期待をしています」と話す。

 また、大統領について「一時的な不景気で、生き残るのは大変ですが、フィリピンでこれまで麻薬について撲滅を実行しようと勢力的に働くリーダーはいませんでした。フィリピンの将来を考える人は、みんな大統領を強く信じています」と語った。

 周辺ホテルの稼働率も低下しているが、料金の大きな変動は少なく、レストランの価格も以前のまま。地域経済のダメージは深刻な状況だが、大統領の過激な荒療治で、早期に麻薬を撲滅してほしいとの声が強い。
 

【編集 : 高橋大地】

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