フィリピン軍の南シナ海対策に、TC-90パイロット育成を開始ー海上自衛隊
Global News Asia / 2016年11月21日 19時24分
2016年11月28日~2017年3月24日まで、防衛省は、フィリピン軍パイロットに、海上自衛隊TC-90型練習機の操縦訓練などを実施する。
日本政府は、フィリピン政府の要請を受けて、南シナ海問題で海上を偵察するため海上自衛隊のTC-90を供与する。
育成は、海上自衛隊・徳島教育航空群第202教育航空隊が行う。指導を受けるのは、フィリピン海軍少佐の、ライアン テュマンダ(Ryan Tumanda)氏と、ジリル ヴィラコータ(Zyril Villacorta)氏の2名。
指導内容は、地上での授業、約90時間。飛行訓練、約170時間を予定。第一期は2名で、2017年11月までに計6名のパイロットを育成する。海上自衛隊が他国軍のパイロットを育成するのは初めて。
TC-90のベース機はキングエアC-90で、アメリカ・ビーチクラフト社製の小型プロペラ機。ロングセラー機として、76カ国で使用されている。当面は目視で海上監視にあたり、将来的にはTC-90にレーダーを搭載し偵察機として利用する予定。
【編集 : 高橋大地】
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