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そろそろ梅雨入りするバンコク

Global News Asia / 2017年5月16日 5時32分

雨が降るとやや気温が下がって過ごしやすくなるメリットはあるが、冠水などで生活に悪影響もある。(高田胤臣撮影)

 2017年5月15日、タイ気象庁によるタイ国内の雨季入りの宣言はまだ発表されていないものの、バンコクでは明け方から午前中にかけて降雨が始まっており、雨季の兆しが見え始めている。

 これまではタイの雨季は5月下旬から10月末までとされてきたが、近年は6月に入っても雨が降らない場合もあれば、乾季に入っても雨が続くなど不規則になってきている。2017年の雨季入りは5月には入りそうだと一般タイ人も話している。

 雨季といっても常に降雨があるわけではなく、明け方や夕方などの時間帯に短時間で集中的に降るのが普通だ。ただ、日本でいうゲリラ豪雨のような強い集中豪雨も多く、バンコクなどでは一部道路が冠水したり、ビジネスではバイクによる書類配送も多いために雨で移動ができなくなり仕事が停滞するなど様々な影響が出てくる。

 特に乾季から雨季に入る際は、路上の汚れなどが雨で浮き上がることがある。地区によっては洗浄剤を使った道路掃除の残りが浮き上がってしまい、非常に滑りやすくなる。バイクはもちろんのこと、四輪車の運転にも注意が必要になる。元々タイの道路路面は摩擦係数が低く滑りやすい。雨が降ることで交通事故が多発する地域もある。

 また、集中豪雨の直前には強い風、あるいは突風を伴うことが多い。タイの建築物あるいは設置物はそういった突風に対する耐性が低く、時折崩壊し、死亡者も出ている。雲が出て風が強く吹き始めたら頭上にも注意したい。

【執筆 : 高田胤臣】

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