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【もっと素敵なタイへ】ローカル色を残しつつ、暮らしやすくなったシーラチャで見つけたくつろぎの店

Global News Asia / 2019年1月9日 11時15分

桟橋から立ち並ぶコンドミニアムを眺める。手前の海岸沿いには水上に張り出して作られた庶民の住居がある

 2019年1月9日、タイ東部チョンブリー県シーラチャを訪ねた。東部工業地帯のベッドタウンとして発展してきた街は、日本人駐在員家族を中心とした在住者にとって、ますます暮らしやすくなっている。また、観光客にとってもローカルな雰囲気に触れられる穴場として魅力ある街になっていた。

 バンコクから約110km南東にある港町へは、バスに揺られて約1時間半。県都チョンブリーを過ぎ、国際的な歓楽リゾートパタヤの手間に位置するのが、シーラチャーだ。会話では、シラチャともシーラチャとも呼ばれるが、綴りを正確に書くならば、シーラーチャーとなる。サンスクリット語に由来した言葉で、聖なる王という意味を持つ。

 東部一帯への工場誘致政策により、北はプラチンブリーから南はラヨーン、チャンタブリーまでの国内外の集積地である国際貿易港レムチャバンに隣接していることで、国内外からの人の出入りも増えるとともに街も発展。現在でも新たな高層コンドミニアムの新築が続いている。

 シーラチャの街は、海に沿って走るチュムチョンポン通りにある朝市場をほぼ南端として、ロイ島入り口が北端と言える。ここから内陸に向かいスクンビット通りロビンソンの間が繁華街となっている。特にロビンソン裏手はナイトスポットとして、日本人向けの店やタイ人ローカルの店も軒を連ねている。ギラギラした男性向けの店が多い中を歩き疲れて立ち寄った「Wasabi」は、女性が気楽に立ち寄れそうな店だ。

 日タイハーフのオーナーママ、マリさんが切り盛りする小さな店は、すっきりと落ち着いた内装とゆったり目の空間は、昼も夜も息抜きにはちょうどいい感じに思える。女性による女性のための店としても、昼カラオケもできるというから、今後ニーズが高まるのではないだろうか。営業は、ランチとディナー、そして夜のバータイムまで洋食メニューのほか、ご近所だというデリバリー中心の鮭料理店サーモンサーモンや、開店したばかりのラーメン店俺の塩とも提携してメニューを揃えている。

 ちょうど小腹が減っていたので、タイでは珍しい塩ラーメンを食べてみたが、店主がスープにこだわったという海鮮風味のサッパリ系で、一杯90バーツという値段もあって非常に得した気分にさせてもらった。

 発展目覚ましいシーラチャの街。自ずと店の数も増えるが、その質が伴わないと淘汰される。地方都市とはいえ、すでにこの街では、素人商売では難しい状態にあると見え、開店休業の店も少なくない。その中でタイで生まれ日本で育った女性が気張っている店に出会えたのは、今回の取材で最大の収穫だったと言えるのかもしれない。
【取材/撮影 : そむちゃい吉田】

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