【ミャンマー】著名映画監督が収監、解放求める声広がる 人権映画祭立ち上げたミンティンココジー氏
Global News Asia / 2019年5月16日 9時15分
2019年5月16日、ミャンマー当局に逮捕されている著名な人権派映画監督のミンティンココジー氏の解放を求める声が広がっている。同氏は4月にインターネットでの中傷を禁じる電気通信法66条d項や、軍への批判を事実上禁じる刑法505条a項に違反したとされ、現在裁判所で審理が行われている。
ミャンマーで広く使われているSNSのフェイスブックには「#FreeMinHtin」などのハッシュタグが登場して、解放を求めるメッセージや写真が次々と投稿されている。また、「Justis for Min Htin Ko Ko Gyi」というフェイスブックグループが立ち上がり、すでに1000人以上が参加。また、海外からも約1000人の映画監督らが、同氏の解放を求める声明に署名している。
ミンティンココジー氏は「ラストポエム」などの映画を制作し、人権派の映画監督として知られる。同氏が企画した「人権と尊厳の国際映画祭」はアウンサンスーチー氏(現国家顧問兼外相)の誕生日を記念して開催され、スーチー氏が表彰状を手渡すプレゼンターを務めたこともあった。
ロイター通信の2記者が国家機密法違反の罪で禁錮7年の実刑判決を受け、諸外国から批判されていた事件では、ウィンミン大統領が5月7日に恩赦によって2人を解放したことで事態を収拾した。ただ、この間スーチー国家顧問は目立った行動を起こしておらず、今回は民主活動の「盟友」でもあるミンティンココジー氏の解放に向け、リーダーシップをとってほしいという声が高まっている。
【取材/執筆 : 北角裕樹】
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