1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. アジア

ベトナムで、中国の海洋侵略が止まらない「地質調査船団」の脅威! 国連海洋法は無視

Global News Asia / 2019年8月1日 7時15分

中国の海洋調査船「海洋地質8号」

 2019年8月1日、勢いを強める中国の海洋侵略行動が止まらない。中国は大国だが手法は海賊だ。7月3日から中国の海洋調査船「海洋地質8号」は、南シナ海のベトナムの排他的経済水域バングアド浅瀬(Vanguard Bank)付近に入った。「海洋地質8号」を護衛するため、中国海洋警察の海監艦3隻(37111、3901、4630)も一緒だ。

 特に12,000トンの海監艦3901(ヘリコプター搭載哨戒船)と漁民兵の漁船Qiong Sansah Yu0014が脅威だ。漁民兵には、これまで何度もベトナム漁船が襲撃に遭っている。

 この他に、6月18日から現在まで重武器を装備する海監艦35111は、バングアド浅瀬の西40カイリに出現し、7月12日Fiery Cross Reefに移動した後、7月14日に元の位置であるバングアド浅瀬周辺に戻った。この船は別の目的で、ベトナムの排他的経済水域に一カ月以上出現している。

 「海洋地質8号」がベトナムの排他的経済水域と南部の大陸棚で違法調査をしている中。中国外務省の耿爽報道官は「ベトナム政府は南シナ海における中国の主権を尊重し、地域情勢に緊張を増やす行動を自制し、ベトナム政府は慎重に行動し、南シナ海における中国の主権と合法権利を尊重して情勢を悪くしないように」(7月17日)と発言、日本も何度も経験している横暴な主張だ。

 バングアド浅瀬(Vanguard Bank)は、ベトナムの排他的経済水域200カイリとベトナム南部の大陸棚の中にある、この海域は1982年の国連海洋法条約に基づき、どこの国とも紛争が無く、中国とも争いが無い海域だった。

 しかし中国は、2つの虚偽の根拠を提示してこの海域の主権を言い張る

 その1:中国が設定した9段線は、ベトナムの海域の60%が含まれる。平和だった海域を非合法に略奪しようとするのだ。国際審判では、フィリッピンとの中国への判決や、国際法令の公文書、1982年の国連海洋法条約の説明し、中国の9段線の要求の却下を示したが、中国は引き下がらなかった。その裁定は、9段線の法的根拠が無く、中国の資源開発権利を肯定するものでは無い。これはバングアド浅瀬(Vanguard Bank)を含むものだ。

 その2:中国がスプラトリー諸島にある暗礁を占領してこの海域はそれら暗礁の周囲の海と言い張る。2016年7月12日の国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の裁定では、スプラトリー諸島の各々海域での中国の活動を規制した。まず中国が占領した暗礁は満潮時に海面上にあるかどうか、国連海洋法条約13と121条に暗礁は満潮時海面上があれば12カイリの領海のみを有すると定め、満潮時に海面下に沈む場合はいかなる海洋権限も有さない。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください