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深刻な少子化で『韓国の大学には、結婚相談所も』

Global News Asia / 2019年10月30日 9時15分

韓国国旗

 2019年10月、韓国慶尚北道浦頂(パハン)にある韓東大学は、キリスト教系の私立大学だ。

 この大学で今、一つの問題が起こっている。「非婚は聖書に反する」として大学が「結婚奨励センター」を立ち上げたのだ。

 つまりこの大学では、学生結婚を奨励している。「イッツセンター」と名打たれれ、結婚・多産文化運動を行うと言う。

 今、性は多様化の時代に入り、LGBTも世界各国で認められつつある。しかし、キリスト教的には認められないと、大学側は判断したらしい。聖書も読み方一つで、LGBTも受け入れる、そんなに無慈悲な教えではない。むしろ、「闇」と捉えられて、受容されているとも言える。

 しかし、「在学生に早く結婚しろとは強要しないが、早く結婚することを勧め、子供を生もうと言う価値観、生命重視の思想は、雇用や昇進などよりも何よりも重要だ」としている。

 さらに「最近、韓国では、自殺率も高く、乱れた性関係での堕胎も安易に行われ、同性愛も増えている。それによって、結婚しなかったり遅くなることは問題。聖書の「産めよ、増やせよ」に反する」とも詭弁する。どの項目にしろ、結婚と言う法律をとったからといって解決する問題ではない。

 学生たちは「セックスがしたいなら結婚してからにしろ」と言われ、同性愛反対や婚前純潔などの韓東大学だけの「特別さ」を押し付けられて、困惑している。 

 韓国も就職難はかわりなく、学生のうちに家庭を持ってしまっても仕事が決まらない場合は当然あるからだ。在学中だけの一時的支援では賄えない、人生の大きな荷物を背負ってしまうことになりかねないのだ。

 韓国の出生率は、1人を切った。それこそ産めよ増やせよと、もう子供が望めない世代が押し付けているふしは否めない。

 それでも、大学生に、結婚を奨励する。この大学に入学を希望する若者は、来年の試験において激減することは想像に難くない。
【編集 : KL】

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