【ミャンマー】初のフェイスブック活用 コロナ対策でアウンサンスーチー氏 会議生中継で国民の心掴む
Global News Asia / 2020年4月12日 6時15分
2020年4月12日、ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問兼外相が、今まで活用していなかったフェスブックを始めたことが話題を呼んでいる。1日にはフェスブックで文章の投稿を開始。政府の会議をテレビ会議の形で生中継することも始めた。
スーチー顧問は初めての投稿で「これまでフェスブックを活用しようとは思わなかったが、新型コロナウイルスの対策に国民と対話したいと考えた」と述べた。「思いやりで助け合ってください」などとメッセージを発したのほか、「貧困層の生活を支えるために努力する」と訴えている。フェイスブックの書き込みなどのメッセージを見ていることも明らかにした。
また、このアカウントでは、政府の会議もライブ中継している。6日に開かれた感染拡大対策に関する地方の実務担当者との会議について、オンライン会議を生中継する形でインターネットで公開。会議では地方の幹部に対して、「この緊急事態に互いに協力して、国民の団結を図ることができる」と伝え、国民と協力しながらコロナ対策を進めるべきだと述べている。
スーチー顧問の投稿には、多数のコメントが寄せられている。「スーチー氏が健在でありますように」などの好意的な書き込みが大半だが、「あなたがフェスブックを活用している今も、私たちのラカイン州では(内戦の影響で)インターネット切断されているのだ」などと批判の声もある。様々な意見を下している人たちもいる。スーチー顧問のアカウントには、開始1週間余りで170万人以上がフォロー。初投稿には60万人以上が「いいね!」などの反応を示した。
2016年にスーチー顧問主導の国民民主連盟(NLD)が政権の座に就いてから、スーチー顧問はフェスブックを活用はしてこなかった。国民からは「スーチーさんは政権についてから何を考えているのかわからない」などとする声も上がっていた。こうしたことから、スーチー顧問のアカウントは、あっという間に広まっていったが、一部には「2020年の総選挙対策では」と指摘する声もある。
【取材/執筆 : リンニャントゥン】
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