インフルエンザワクチン接種後の死亡者が、94人に
Global News Asia / 2020年11月7日 8時45分
2020年11月5日、韓国のインフルエンザワクチン接種後死亡者が、94人になった。原因はいまだ不明だが100人を超えそうな勢いで増えている。
今年接種した人数は10月末の時点で、約1708万件で、そのうち無料接種者は1156万人。例年だと接種しない人が、無料の対象になったために受けている可能性がある。
インフルエンザワクチン接種時には、まず綿密な問診が行われる。身体の中で、とても小さなインフルエンザ状態が起きるから、注射痕の腫れはもちろんのこと、鼻水や筋肉痛、微熱や発熱、吐き気などが症状として出る人もいる。接種後最低30分は、急性の症状が出ないか病院で待機しなければならない。呼吸困難やじんましん、軽いめまいなどが出たりするからだ。毎年接種している人は、このような状態に慣れているから、接種後二・三日は、安静を心がけて生活している。
死亡者94人というのは、多いのか少ないのか。昨年までインフルエンザワクチンとの因果関係が確認された事例は、過去10年単位で「1人」のみだと韓国政府疾病管理庁は公表している。
今年の死亡者に共通するのは、基礎疾患による死亡の可能性だとも言われている。解剖の結果、大動脈解離、急性心筋梗塞、脳出血、窒息、肺炎などの死因が確認されている。すべての死亡と予防接種との因果関係は非常に低く、ワクチンの再検査や国家予防接種事業の中断はしないとも。
死亡者の85.5%が70代以上だが、そんなに死に至る生活習慣病が続発するものだろうか。かといって、今ワクチンの精査を始めたら、新型コロナ第二波とインフルエンザ(100年前の原因不明の流行病スペイン風邪)が同時にやってくるかもしれないのでできない。
無料であるのなら、接種するという人は、確実に今年は多い。しかし、命をかけてまで受けなくてもいいものでもある。自宅で「頑なに」自粛して冬を乗り越えれば、どちらにも罹患はしないのだから。
【編集 : fa】
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