旧三菱社宅・トイレも立派な文化財ー韓国

Global News Asia / 2021年2月12日 5時15分

仁川市FBから

 2021年2月、韓国・仁川に旧三菱社宅がある。1938年(昭和13年)に弘中商工が労働者用宿舎として建て、1942年(昭和17年)に三菱製鋼に買収された…ある意味、日本の所有物になったということだ。当時朝鮮人労働者が1000人余、この社宅で暮らしていた。

 戦後は、日本の所有を離れ、一般韓国人が住んだ。建設から築85年になり、今でも住む人がいるといっても老朽化が激しい。地域住民は、撤去を求めている。

 そこに、日帝遺産の現金化話。韓国政府としてはある意味渡りに船だ。ただ、今でも住まう韓国人たちには、新しく住む場所と引っ越し費用をたかられる。そう思うと、撤去を進めることも躊躇される。売却利益は丸ごとほしいが、国民に1ウォンでも恵みたくない政府の胸算用。

 2020年10月、韓国文化財庁が「三菱社宅は日帝強占期に強制徴用された労働者の実情を示す近代文化財産」として文化財登録などを検討し、歴史的場所として後世に伝えたい意思を示した。

 50年以上経った近代遺産のうち、保存及び活動価値が高い建物を登録文化財に定めることができる。

 日本の所有物だったのは、たった3年だ。築85年のうちの82年は、韓国人が韓国のものとして使っていた。なのに、買収という事実から現金化物件になっている。

 この住宅の象徴的建物のカ所は、労働者用トイレだそうだ。

 地域関係者は「住民の意見を聞いて関連部署で議論したあとに、存続を決める」としている。国民に利益を与えたくないために現金化は諦め、トイレを文化財にする。それが韓国という国の文化財認識だ。
【編集 : fa】

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