【タイ】子どもを救え! 身寄りのない4歳の児童を保護

Global News Asia / 2014年8月13日 14時1分

村はずれの粗末な家でひとり暮らし、素足で村をさまよっていた4歳の少年。

 2014年8月、代理出産が問題化しているタイの北部チェンライ県山岳部にある村で4歳の子どもが保護された。

 彼は、2年前から村から離れた小屋にたった1人で暮らし、村人から施されたわずかな食料と衣服だけで暮らしてきた。その児童が、このたび孤児院に保護され、ケケーという新しい名前で新しい暮らしを始めた、とタイのメディアが伝えた。

 4歳の児童ケケーの母親は2年前に病気で死亡。その時、父親は精神障害を患っていた。村人はそれが違法薬物が原因だと信じて疑わなかった。そして、父親は2歳だった彼を残したままどこかへ消えてしまった。

 タイ山岳部に多く住むラフー族という少数民族である彼には、他に身よりもなく、他の子どもたちからは「野蛮人」などとからかわれて、学校へ通うこともなかった。しかし村人は、彼に食料や衣服を与え続けていた。

 ある日、村人がフアイプラカン寺に併設されている孤児院のスタッフに彼のことを話した。スタッフはすぐにオートバイを飛ばし、村でのケケーの様子を確認。僧院長に報告した。

 報告を聞いた僧院長は、すぐに保護するように指示。数日後、孤児院に保護された彼は、健康診断を受けた。長い間素足で歩いていたために多くのキズが確認された他、前歯の状態が非常に悪かった以外は、ほぼ健康であることがわかった。

 数年ぶりのシャワーを浴びたケケーは、すぐに孤児院の他の子どもとも仲良くなった。彼は快活でいたずら好き。今はスタッフもケケーからは目が離せないという。
 
 ケケーという名前は、僧院長がFacebookでのアンケートを基に決めた。北部チェンライ県で彼がヂャ・ウ・サントーというラフー族独自の名前で登録されていることがわかったが、僧院長はこの名前が不幸をもたらしたのかもしれない、と新しい名前を付けることを決めた。

 タイでは、名前の変更は特に珍しいことでなく、簡単な手続きでできる。人々は幸運を願い良い名前を僧侶に付けてもらい、幸福になれるように願う。

 ケケーという名前は、奇跡、真実または幸運という意味を持つと僧院長は言う。

 子どもの命を大人たちの勝手な都合だけで決められる時代。男の子がいい。女の子がいい。障害があるからいらない。果ては相続税を逃れるためにたくさんの子どもが欲しい。

 そこにひとつのかけがえのない命があること。小さくても新たな人生が始まっていること。その人生は大人の意思一つで、幸せにも不幸にできてしまうこと。

 ケケーは、幸いにも村人の施しを受ける生活から孤児院での新しい暮らしを見出せた。

 われわれ大人たちは、子どもの命をまるでペットのように思い始めていないだろうか。

 もう一度、周りの子どもたち見て、その笑顔と真っすぐな瞳を見つめながら、しっかりと考え直すことが必要な時期なのかもしれない。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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